授業詳細

CLASS


自分の気持ちと向き合う書初め〜1年のはじまりに筆をとって整う

開催日時:2022年01月08日(土) 10時30分 ~ 12時30分

教室:喫茶、食堂、民宿。なごのや

レポートUP

先生: 伊藤 潤一 / 書家・アーティスト

カテゴリ:【アート/くらし/歴史・文化/大ナゴヤの日】

定 員 :15人

※本授業は「大ナゴヤの日」の授業として企画しております。毎月第二土曜日は参加費無料の授業として開催しています。
※当日実費いただく予算:1組 習字セット(筆や墨汁など)代500円、1人1drinkをお願いします。1組分の道具は書くために必要な道具が1つずつ準備しております。
※集合場所:円頓寺商店街 なごのや
※本授業は先着でのお申し込みとなります。2022年1月7日(金)14時00分まで先着順でお申し込みを受け付けます。
※授業運営の都合上、先着申込締め切り後のキャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
※授業中は換気を徹底するなどして、感染対策に努めてまいります。生徒の皆様におかれましても、マスクの着用と手指消毒にご協力をお願いいたします。

新年の行事は様々ありますが、みなさんどのように過ごす予定でしょうか?
今年大ナゴヤ大学と共に、書初めに挑戦しませんか?
一年のはじまりに心を込めて書初めをする。
そうすると、目標が叶ったり、字が上手になるなどのいわれがあります。今回、授業では2022年、新たなスタートを切るための時間にしたい思います。

先生は書家の伊藤潤一さん。
日本全国の寺社へ作品の奉納、海外での個展など精力的に活躍しています。そんな彼が以前、地元松阪で書道教室をしていたときに生徒の方との交流の中で書くことが本人の癒しに繋がるという瞬間があったそうです。
大ナゴヤ大学の書初めでは字が上手い、下手を気にするのではなく、心を込めて書くことを大切にしたいと考えています。

授業は、伊藤さんが「書」を通じてこれまで出会ってきた体験や書くことへの想いを聞く時間と、生徒の皆さんが筆を取り実際に書初めをする時間の2部制です。

実際に書いたものは記念にお持ち帰りいただけます。基本のセットとして半紙を用意しておりますが、墨汁で書けるものなら持参いただいてもかまいません。
また、書初めは希望があれば大ナゴヤ大学にてお焚き上げに持っていきます。

さぁ、書を嗜みにまちへ出よう!

<スケジュール> 
10:10 受付開始
10:30 授業開始・主旨説明
10:40 座学:「書く」について考えよう
11:20 ワークショップ:実際に書いてみよう
12:00 作品共有
12:30 終了・記念撮影

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【感染症予防および拡散防止対策へのご協力のお願い】
・飛沫感染防止のため、授業中のマスク着用をお願いいたします。
・受付時の、検温と手指消毒にご協力ください。
・ご参加より14日以内に新型コロナウイルス感染症への罹患が確認された場合には、大ナゴヤ大学まで速やかにご連絡ください。また、濃厚接触者になった場合も同様とします。
・後日、参加者・関係者の新型コロナウイルス感染症への罹患が確認された場合には、保健所等の公的機関へ個人情報を提供することがあります。

下記に該当する場合、当日の授業参加をお控えください。
・37.5度以上の発熱がある、または発熱が続いている
・咳・くしゃみ・咽頭痛などの症状がある
・新型コロナウイルス感染症の陽性患者の濃厚接触者に該当する
・同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる
・過去2週間以内に入国制限、入国後の行動制限がある国・地域への渡航歴および当該地在住者との濃厚接触があった
・マスク未着用(2歳未満を除く)

【授業コーディネーター名】
山田卓哉


一年のはじまりに心を込めて書初めをする授業「自分の気持ちと向き合う書初め~1年のはじまりに筆をとって整う~」が円頓寺商店街にある「なごのや」で行われました。

まずは、参加された生徒の皆さんに参加動機を聞いてみました。
生徒さんが今回の授業に参加した理由は様々で、
「お正月らしいことをしたい」
「書初めをやったことがないのでやってみたい」
「書道を習っていたので、久しぶりに書いてみたい」
「伊藤潤一先生に会ってお話したい」
というような方々がいらっしゃいました。
参加生徒の中には書き初めをしたことがある人もない人も関わらず、参加してくださいました。





続いて、今回の授業の先生である書家の伊藤潤一さんから、「書」を通じてこれまで出会ってきた体験や書くことへの想いをお聞ききしました。
日本全国の寺社へ作品の奉納、海外での個展など精力的に活躍されている先生。
千年先に残る作品を書きたいという先生の思いを「千年先を思う」というキーワードで
表現していただきました。


当初は路上で書いた作品を販売したり、パフォーマンスから始まった活動。今では世界へと活躍の場を広げています。路上から世界へ、書での活躍の場を広げていった先生が、習字の授業は苦手であったこと、ボクシング、フットサルなど様々やってみて、書道の作品を見た時にその先に行ってみたいと思ったことなど、書を始めたきっかけを話してもらいました。



たくさんの体験を話していただきましたが、主な体験として私の心に残りました。
2011年の東日本大震災後に、ボランティアで被災地の石巻に半年行っていた時に、
看板や表札を書くボランティアを、本当に喜んでくれたこと。

2016年に当時の首相夫人の、先生の本を読んだ阿部昭恵さんから、
伊勢志摩サミットで一緒に何かできないかとご連絡をもらい、
2016年の伊勢志摩サミットのディナー会場で、パフォーマンスを行ったこと。

様々なことを経験した先生が
より残したい、つなげていきたい、思いを託したいと思うようになったと話されていました。

最後に、生徒の皆さんに、書道というよりは「思い」を表現してほしいとのメッセージがありました。



そして、書初めの開始です!
なごのやの外を出て、円頓寺商店街のアーケードの中で書初めしました。



生徒の皆さんは、自分の気持ちと向き合い、今年の自分のテーマについて筆をとっていました。何枚も何枚も同じ文字を書き直してみたり、先生から貸してもらった筆で書いたりしていました。
何度も自分と向き合い、様々な文字を心を込めて書かれていた方もいました。



屋外の商店街の中で書いていたので、商店街に来ていた方も興味を持って見られていて、
お声もかけられました。ここにも新たな出会いがありました。



なんと、先生も一緒に書かれていました!すごい贅沢な時間でした。
.

そして、先生も含めて、皆さんの「一枚」を手に、作品その思いを共有してもらいました!



前に進むしかないという目標を「前進」という書にされた方、
先生のお話のテーマや出会いのこともさす「和」という書にされた方など、
皆さんの様々な思いが書という形になっていました。


今回の授業で印象的だったのは、生徒の皆さんが書初めを書いている時に、自分と向き合って集中して書いている時と
他の参加者さんとコニュニケーションをしながら、また書き出していたことです。
そして授業終了後にも、この授業で初めて出会った方が仲良くなられていたことでした。



書は上手い下手ではなく、思いを込めて書くことの大切さ、
自分と向き合って自分のテーマを表現することの大切さがわかりました。

また、先生というすごい書と向き合っている方と、その深い思いとの出会い、
新しい友達との出会いが生まれたと思います。

新しい体験や、新しい出会いが生まれたこの授業に参加できたことを嬉しく思いました。





レポート:いくえ
カメラ:てつ

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

伊藤 潤一 / 書家・アーティスト

三重県出身。2007年3月、一人の書家との出逢いをきっかけに、筆と墨を使った表現活動を始める。 ストリート時代を経て、現在では創作活動をはじめ、店舗看板やパッケージデザインなども数多く手掛け、他ジャンルとのコラボレーション、ライブパフォーマンス、トークライブ、個展などカタチに捉われないスタイルで活動を展開。 2013 年からは活動の舞台を海外にも広げ、国境を越えた文化の力を発信中。 フランス、イタリア、スイス、台湾など、世界主要都市にも実績があり、台湾では世界三大博物館のひとつ「國立故宮博物院」より、日本人で初めて国際正会員として認定される。 その後、2015年開催のイタリア・ミラノ国際博覧会へも参加し、2016 年には主要国首脳会議(G7伊勢志摩サミット)配偶者プログラムにてディナー会場の演出も手掛ける。 2017年、F1日本GP公式タイトルロゴデザイン担当。 それまでの実績が認められ、2018年には民間最高の褒賞と言われる東久邇宮文化褒賞を受賞。 和の精神、日本文化の探求を軸に、寺社仏閣への奉納を通し、世界に日本文化と思想を発信している。

今回の教室

喫茶、食堂、民宿。なごのや

住所:愛知県名古屋市西区那古野1-6-13
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円頓寺商店街で80年以上にもわたって愛され続けた老舗喫茶
「西アサヒ」がカフェレストラン&ゲストハウスとして生まれ変わりました!

2階は、国内や海外からの来訪者向けの宿泊施設として、1階は、名物タマゴサンドやオリジナルブレンドコーヒーを提供し、地域の人々と世界中の人々が自由に交流できる社交場に。