授業詳細

CLASS


歩くまちには、何がある?あの人に聞く「まちを知る視点」〜新プロジェクトはじまります〜

開催日時:2022年03月12日(土) 14時00分 ~ 15時30分

教室:YouTube Live

レポートUP

先生: 飯田 圭 / 「Micro Hotel ANGLE」オーナー
村瀬実希 / MAISONETTEinc. 副編集長

カテゴリ:【大ナゴヤの日/オンライン/コミュニケーション】

定 員 :100人

※今回の授業はYouTube Liveでの生配信になります。
大ナゴヤ大学に生徒登録頂かなくても大ナゴヤ大学のYouTubeチャンネルにてご視聴いただけます。また、システムの都合上定員数を設けておりますが、特に定員はございません。
※YouTube Liveのコメント欄にて随時質問・感想を受け付けております。
コメント入力にはアカウント登録が必要となりますので、あらかじめご準備をお願いいたします。

まちには、たくさんの「おもしろい」が埋もれています。
それは、古い物語のある建物だったり、意外な偉人の銅像だったり、地元でしか知られていない食べ物だったり。あるいは「モノ」に限らず、喫茶店の名物店主など、「ヒト」も面白い要素のひとつかもしれません。

興味を持って目を凝らせば、何気なく通り過ぎていた景色にも違う表情が浮かびあがります。

知れば知るほど、まちはおもしろい!
そんな純粋な信念を持った大ナゴヤ大学のメンバーたちが、2022年4月から新たな授業プロジェクトを始動させます。

その名も「まちシル」。まち歩きを通じて「まちを知る」ことを楽しもうという、なんともシンプルな目的のプログラムです。

まちを案内する先生は、歴史や文化などの専門家だけでなく、特定のまちに根を下ろして活動する地元っ子・移住者など、さまざまな視点を持つ人たちです。彼らに共通するのは、すでに「まちを知ることを楽しんでいる」というところ。
そのまなざしを借りてまちを歩けば、視界はもっと鮮やかに広がるはずです。

「まちシル」のスタートを切るにあたって、今回、まちを知る楽しさを独自の視点で伝えている方々を先生に迎え、トークセッションを行います。

登場するのは、飯田圭さんと村瀬実希さんのおふたり。

飯田さんは、山梨県出身で2016年から愛知県岡崎市で暮らしています。かつてカメラ屋だったビルを改装し、2020年にマイクロホテル「ANGLE」をオープン。岡崎のまちを捉えるきっかけになる場として、運営を続けています。

村瀬さんは、東海エリアの地域情報誌「KELLY.」の副編集長を務めた後、現在は「トド アリトル ナレッジ ストア」「Maison YWE」などの飲食店を運営・マネジメントする「MAISONETTEinc.」で副編集長として活躍しています。

ひとつのまちに焦点をあてて拠点を設けた飯田さんと、多様なまちの情報をメディアで発信してきた村瀬さん。おふたりの視点から、まちの「おもしろさ」の見つけ方・楽しみ方について語っていただきます。

併せて、「まちシル」をスタートさせた経緯や、これからどんなまち歩き授業をつくっていきたいのかについてもご紹介します。大ナゴヤ大学メンバーの思いに、ちょっと耳を傾けてくれたらうれしいです。

<スケジュール> 
14:00~14:10 授業開始・オープニング
14:10~14:30「まちシル」紹介
       まちシルって何?どんなことするの?
14:30~15:20 トークセッション       
       なぜまちのおもしろさを伝えているのか
       どのようにまちのおもしろさを見つけているのか     
15:20~15:30 クロージング

【授業コーディネーター】
小林つぐみ/齊藤美幸

【YouTube Live】

\~歩くまちには、何がある?~「まちシル」、はじまる/

大ナゴヤ大学の新しいプロジェクト、「まちシル」がついにスタート!
そのこけら落としとなる授業が、オンラインで開催されました。

新プロジェクト立ち上げということもあって、はじまる前からスタッフもドキドキ、ソワソワ…
いつもの大ナゴヤとは少し違う緊張感の中、授業はスタートしました。

■「まちシル」とは?
まずは「まちシル」についてご説明。





2009年の開校以来、大ナゴヤ大学では実に600もの(!)授業が開催されました。
これまで様々な場所を舞台に学びの場をお届けしてきましたが、この数年は新型コロナウイルス禍の
影響で、大ナゴヤ大学でも「オンラインさんぽ」など、オンライン形式の授業が増えてきました。





しかし、大ナゴヤ大学には元々、大切にしてきた原点があります。
それは「まちってなんだろう」と思う好奇心。
そのまちに出向くことでしかわからない体験をつくっていくこと。






まちについて知ることができる場を提供することで、人とまちの新しいつながりの場を生み出したい。
「まち歩き」という手段を通じて「まちをもっと知りたい」と思う、純粋な知的欲求を刺激する学びの場を提供したい。そんな思いから、「まちシル」プロジェクトは誕生しました。






■トークセッション

「まちシル」の思いをお伝えした後は、いよいよゲストの先生お二人によるトークセッション。

一人目の先生は、岡崎市にある「Micro Hotel ANGLE」オーナーの飯田圭さん。
「暮らし観光」をコンセプトに、岡崎の日常の暮らしを見てもらうための宿づくりをしています。

もうお一人は、「MAISONETTEinc.」副編集長の村瀬実希さん。 主に東海エリア中心に取材を行い、まちを楽しむ情報を発信しています。飯田さんには、お仕事でも色々と協力してもらっているそうで、コンビネーションもばっちりです。

異なる分野で活躍中のお二人をお迎えして、まちを見る視点、まちの面白さをテーマに、早速お話を聞いていきます!





<「まちの面白さ」を伝える理由>
まず最初のテーマは、お二人が「まちの面白さ」を伝える理由。
お話を伺うと、それぞれ違った視点からまちを捉え、発信していることがわかりました。


山梨県出身で、転職を機に縁もゆかりもなかった岡崎市に移住した飯田さんは、「外から来て気付いた岡崎の魅力」を発信しています。
かつては城下町で、古くからある企業やお店が当たり前に残っている岡崎のすごさ。それでいて、新しいお店が次々生まれる新旧のバランスの良さ。でも、地元の人はそれを普通のことと感じてしまっている。そこで、地元の人では気付かない、外から来た人にはハードルが高い、岡崎のまちの魅力に触れる入り口を作りたい。そんな思いではじめたのが、まちの宿「ANGLE」でした。
「ANGLE」があるのは、昔、岡崎のまちでカメラ屋さんだった場所。「ANGLE」という名前には「かつてカメラ屋さんがあったストーリーを引き継ぐ」「外から来た視点を入れていく」という、2つの意味と思いが込められています。





一方で、編集者という視点からまちを見つめ、発信してきた村瀬さん。
今やスマホやPCを通じて、誰でも好きな情報にアクセスできる時代ですが、村瀬さんは「雑誌を見て、素敵なお店を見つける。それを友達に喜んでもらうことが楽しい」という原体験から、編集を通じて、より違う形、面白い形で情報を伝えられることに魅力を感じ、発信を行っています。
「誰に対し、どういうものを届けるかを考えるのが楽しい。」その思いが、村瀬さんの発信の原動力です。






<「知る」ことの楽しみ方>
情報発信には、「知る」ことが欠かせません。そこでお二人に「知る」ことをどのように楽しんでいるのか、意識していることを聞いてみました。

村瀬さんは編集を行うとき、とにかくまず、調べられるだけの情報を集めるそうです。
そして、いつも「知らないことを教えてもらいたい!」と考えています。というのも、自分でいろいろ情報を調べていても、実際にまちの人に聞いてみると、「へぇ、知らなかった!」という新情報と出会うことがよくあるんだとか。

飯田さんも、“生の情報“を仕入れることが大切だと言います。「ここが好き」という場所を見つけ、実際に自分がそこへ足を運び、話を聞いたりする。あとは、ふらっと散歩をする。「ANGLE」では、時に宿泊者の方も巻き込んで、散歩するそうです。車や自転車からは見ることができない、まちの歴史などを体感できることが、散歩の魅力なのだと言います。



<「まちを見る」視点の対比>
その後も、二人が拠点にする岡崎や星が丘のまちの魅力、お互いの視点に対する思いなど、話は尽きません。


編集者の視点で、俯瞰してまちを見て、届ける人への伝わりやすさを大切に発信する村瀬さん。
移住者として、外からの目で、主観的に気付いたまちの魅力を深堀して伝える飯田さん。
そんな二人のコントラストと、まちを愛する想いに心地よく耳を傾けていると、あっという間にトークセッションの時間が終了。「まだまだお話を聞いていたい!」余韻を残す中、授業はエンディングへ…





■「まちシル」いよいよスタート!



「まちを知るって楽しい!」
「まちシル」が、そんな体感と学びの場になることを予感させる、ワクワク感に溢れたこの日の授業でした。
「まちシル」は、いきなり深く「まちの歴史を学ぶ!」というスタイルではなく、その手前で少しライトな視点からまちを見つめるため、まち歩きという手段を取り入れています。





そして4月には早速、「円頓寺商店街」「瀬戸」「中村遊郭」3か所を舞台に、「まちシル」のまち歩きがスタートします。

今回の先生お二人が大切にしている“まちで実際に生の情報を体感できる”場面と、「まちシル」を通じてたくさん出会うことができると思うと、楽しみでなりません!

皆さん、これからはじまる「まちシル」に、どうぞご期待ください!



レポート:大島 英勲

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

飯田 圭 / 「Micro Hotel ANGLE」オーナー

山梨県笛吹市出身、1989年4月生まれ。 地元の地方銀行に勤務後、愛知県岡崎市に転職で移住。現在、地域で豊かに働くことを考える場「Camping Office osoto」の企画、元カメラ屋を改装した、6部屋個室の宿「Micro Hotel ANGLE」、宿の1階にあるカフェ「Park Side Cafe」を運営する。関心ごとは「間」のバランス。Micro Hotel ANGLEのwebサイトはこちら

村瀬実希 / MAISONETTEinc. 副編集長

名古屋の雑誌『月刊ケリー』で副編集長を務め、2021年「MAISONETTE Inc.」入社後もその肩書きを受ける。クライアントワークの他、「TT" a Little Knowledge Store(トド)」「Maison YWE」のInstagramや広報も担当。

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大ナゴヤ大学に生徒登録頂かなくても大ナゴヤ大学のYouTubeチャンネルにてご視聴いただけます。