授業詳細
CLASS
想像力で100年前にタイムスリップ!「文化のみち」の近代建築から異文化を体感しよう
開催日時:2022年06月05日(日) 10時00分 ~ 12時00分
教室:東区「文化のみち」界隈
レポートUP
先生:
伊藤喜雄 / NPO法人 橦木倶楽部理事 / なごや歴史ナビの会 / 名古屋城観光ガイドボランティア
カテゴリ:【まちシル】
定 員 :15人
お一人様:2,000円頂戴いたします。(保険料含む)集合時にお支払いください。
※別途入館料(橦木館・二葉館共通券:大人320円)を各自ご用意ください。
【集合・解散場所】※授業開始15分前から受付を開始します。
集合場所:文化のみち橦木館(名古屋市東区橦木町2-18)
※地下鉄桜通線「高岳」駅1番出口より北に徒歩10分程
https://www.shumokukan.city.nagoya.jp/
解散場所:白壁周辺
※当日はイヤホンガイドを使用します。ご自分のイヤホンをお持ちの方はご持参ください。
※申し込んだ授業をキャンセルされる場合、キャンセルポリシーに基づきキャンセル料が発生します。詳しくはこちらのQ&Aをお読みいただき、申し込み前に必ずご確認ください。
※感染症予防および拡散防止対策への取り組みに関しては、「感染症予防および拡散防止対策への取り組みについて」、申し込み前に必ずご確認ください。
※本授業は、2022年6月3日(金)12時まで先着受付いたします。
名古屋の近代化の歩みを伝える建造物が多く残るエリア「文化のみち」。なかでも、東区の白壁・主税・橦木の一帯は「町並み保存地区」に指定され、文化人・財界人が暮らした屋敷が立ち並びます。
陶磁器貿易商として活躍した井元為三郎の邸宅「文化のみち橦木館」や、“日本の女優第1号”川上貞奴の邸宅を移築復元した「文化のみち二葉館」など、レトロな近代建築の見どころがいっぱい。その建築美を眺めるだけでも楽しいのですが、今回はもうちょっと踏み込んで「異文化」を体感してみましょう!
たとえば、二葉館は「和洋折衷式」なのに対し、橦木館は和館と洋館がつながった「和洋並置形」。日本と欧米の生活様式の違いをわかりやすく比較できる、貴重な近代建築なんです。
館内をよく観察してみると、あちこちに面白い発見が。洋館と和館で窓の位置が異なるのは、椅子に腰掛ける欧米と畳に座る日本では目線の高さが違うから。なんでこんなに低いところに窓が付いているの?そんな小さなことにも意味があるのです。
最近では日本でも欧米と変わらない生活文化が浸透しているため、現代を生きる私たちが洋館に入っても、違和感を持たないかもしれません。だからこそ、想像力をはたらかせてみましょう。頭の中を100年前にタイプスリップさせ、かつての日本と欧米を行き来してみれば、きっと見えなかったものが見えてくるはず。
案内してくれる先生は、「なごや歴史ナビの会」や「名古屋城観光ガイドボランティア」でガイドとして活躍し、橦木館の保全・管理や発信をする「橦木倶楽部」の理事も務める伊藤 喜雄さんです。
まち歩きは橦木館の見学からスタート。続いて二葉館を見学し、旧豊田佐助邸、旧春田鉄次郎邸、櫻井家住宅などの歴史的建造物が軒を連ねる町並みを歩きます。
「好奇心・想像力・疑問をもとに物事を調べ、自分が感じた印象も含めてガイドをするのがモットー」という伊藤さんのユニークな解説を聞きながら、そこに浮かび上がる異文化をじっくり観察してみましょう。
<当日のスケジュール>
9:45 受付開始
10:00 授業開始
文化のみちとは?異文化が同居する近代建築について先生より解説
まち歩きスタート!(「橦木館」館内見学→「二葉館」館内見学→町並み保存地区を歩きながら歴史的建造物を案内)
12:00 授業終了・解散
【授業コーディネーター】齊藤美幸
案内してくれたのは、NPO法人 橦木倶楽部理事の伊藤さん。
洋館と和館を独立して建て、渡り廊下で繋いだ「和洋並列型」の邸宅である「橦木館」を、椅子や畳に座ったりしながら和と洋の文化の違いを観察する体験は、面白かったです。その他「日本の女優第1号」と言われる川上貞奴が大正時代に住んでいた「二葉館」、旧豊田佐助邸などの「和洋折衷」の建物も巡りました。
和の生活様式と洋の文化が混ざり合いながら、時間をかけて独自の文化が生まれる。
そんなことを感じとれる授業でした。
先生
伊藤喜雄 / NPO法人 橦木倶楽部理事 / なごや歴史ナビの会 / 名古屋城観光ガイドボランティア
長年、自営で建築関係の仕事を続けてきましたが、仕事を辞めた後にすぐできることの準備を模索していた現役中に、第1回目の名古屋城観光ボランティアガイドの募集を発見。元々、中世・戦国期の城が好きだったことから、近世城郭も良いかと応募し、採用されたことがガイドを始めるきっかけとなりました。まち歩きの面白さや楽しさを知り、ジャンルを広げ、縄文から近代までのガイドをするように。お客様の「ありがとう」がガイドを続ける励みになり、新しいガイドネタを今も探しています。
今回の教室
東区「文化のみち」界隈
住所:名古屋市東区白壁・主税町・橦木町周辺
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江戸時代からの地割りが継承されたこの地域では、明治時代にはその敷地を活用した工場がたくさん建ち、産業が盛んになりました。大正時代から昭和初期にかけては、企業家たちが立派な邸宅を構えたといいます。現在も、武家屋敷の面影と近代建築が織り成す、美しい町並みが残っています。