授業詳細
CLASS
“面白い”との出会いを生む学びってどんなもの?〜北欧デンマーク式の学習を体験しよう〜
開催日時:2022年09月10日(土) 15時30分 ~ 17時30分
教室:スペース七番 スペース 3
レポートUP
先生:
舩戸 里沙子(ふなちゃん) / 大ナゴヤ大学 ボランティアスタッフ/授業コーディネーター
カテゴリ:【大ナゴヤの日/くらし/コミュニケーション】
定 員 :15人
※感染症予防および拡散防止対策への取り組みに関しては、「感染症予防および拡散防止対策への取り組みについて」、申し込み前に必ずご確認ください。
※授業中は換気を徹底するなどして、感染対策に努めてまいります。生徒の皆様におかれましても、マスクの着用と手指消毒にご協力をお願いいたします。
※授業運営の都合上、直前キャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
※本授業は、2022年9月9日(金)12時まで先着受付いたします。
これは、大ナゴヤ大学が授業をつくる上で大切にしてきたことのひとつ。
まだ見ぬ面白いこと、人、体験と出会えると、きっと毎日の暮らしがもっと豊かになる。
そんな出会いのきっかけとして、大ナゴヤ大学で北欧デンマーク式の学びを体験してみませんか?
デンマークには「フォルケホイスコーレ」という学校があります。
年齢も国籍もバックグラウンドも違う人が集い、学生同士で、時には先生も交えて、さまざまな問いに対して考え、対話を重ねる。
日本の学校とは異なる学びの形がそこにあります。
今回の先生は、今まさにデンマークに留学中、
フォルケホイスコーレで学ぶ舩戸里沙子さん(ふなちゃん)です。
オンラインでデンマークから参加してもらいます。
「新しい自分の可能性や興味を発見できた」と語るふなちゃんと一緒に、
フォルケホイスコーレ式の学びを実践してみましょう。
言葉を交わしながらお互いに気づきを得られる時間になったら嬉しいです。
“対話”と聞くと「難しそう?」と感じる方もいるかもしれませんが、
カフェでおしゃべりするように誰でも気軽にご参加いただけます。
北欧の生活に興味のある方もぜひご参加ください。
ふなちゃんの北欧での経験談もいろいろと聞かせてもらいます。
今まで見えていなかった、気づいていなかったなにかと出会える経験が、
みなさんの今とこれからを変えるきっかけになる。
“学び”と向き合ってきた、大ナゴヤ大学13周年授業のひとつとして、
そんな感覚をみんなで味わえる時間にしましょう。
<スケジュール>
15:15 受付開始
15:30 授業スタート
15:40 自己紹介
15:50 デンマーク「フォルケホイスコーレ」での学びを体感しよう
・先生の経験談
・今までの学び方をみんなで振り返ってみる
・フォルケホイスコーレ式の学び方を体験 など
17:20 まとめ
17:30 終了
【授業コーディネーター】
小林優太、いわぶちいくえ、マルタ
フォルケホイスコーレで学ぶ舩戸里沙子さん(ふなちゃん)と一緒に、
北欧デンマーク式の学習を体験しました。
フォルケホイスコーレに興味がある方、自分と向き合う学びに興味がある方、
デンマークへの留学を考えている方、北欧の家具や美術、文化が好きな方、
学びについて興味がある方などが参加してくださいました。
参加者は女性が多く、幅広い年代の方が集う場に。
まずは、ふなちゃんも含めて自己紹介を行いました。
一般的な自己紹介で話される年齢・職業・所属は言わずに、「自分はどんな人なのか、どんなものが好きなのか、どこから来たか、今の気分」などを話していきます。所属や年齢にとらわれず、各々の内面について理解を深めることができました。
ふなちゃんからは、デンマーク留学を決めた理由に関するお話も。フォルケホイスコーレへの関心も徐々に高まっていきます。
フォルケホイスコーレに関する詳しい紹介の前に、ふなちゃんから「みなさんが通った学校はどんな場所でしたか?」という問いが投げかけられました。それぞれが自分の記憶を思い返して、グループでシェア。
「一方的に先生から教えてもらう形式だっ」「田舎の学校だった」「女子高だった」「カトリックの学校だった」「勉強ばかりする学校だった」といった声が。回想とお互いにイメージを共有することで、自分たちの受けてきた教育を見つめ直すことができました。
では、デンマークの学校はどんなものなのか。ふなちゃんの経験も踏まえ、フォルケホイスコーレについての紹介がされました。フォルケホイスコーレは、入学試験なし、成績評価一切なし、対話を重視した授業が行われます。また、合唱・バンド・国際政治・ダンスなど授業の内容は多種多様で、生徒が興味関心を持ったものを選択できるそうです。
フォルケホイスコーレは、「未知の面白いものや自分らしさとの出会いの場」であるというふなちゃんの言葉が印象的でした。こうした場であることが、多くの人がここで学ぶ理由でもあるのだと感じます。
休憩をはさんで、後半はフォルケホイスコーレ式の対話を体験しました。グループワークに向けて、ふなちゃんから大切にしてほしいことがいくつか紹介されます。
・誰もあなたを判断しない。
・今の能力やスキルによって自分の選択を狭めてはいけない。自分の興味・やりたいことに 基づき選択すること。
・生徒が授業に追いつけないのは本人の責任ではない。そのサポートは教師の役割である。
・表現力が乏しくても、自分の言葉で表現してみること。あなたの視点で話すことが大切。
・正解を求めようとしない。そもそも正解なんてないことの方が多い。
・発言をすることがゴールではない。
こうしたことを意識しながら、ふたつのテーマで対話を実施。
ひとつ目のテーマは「みなさんにとっての「ヒュッゲ」とは?」
HYGGE(ヒュッゲ)「ウェルネスかつ満足な感情がもたらされ、居心地がよく快適で陽気な気分であること」と訳されるデンマークの言葉です。
ふたつ目は、デンマークが「幸福の国」だと言われていることを踏まえ、「みなさんにとっての”幸せ”とは?多くの人が”幸せ”を感じられる社会にするために、私たちには何ができるか?」というテーマ。
それぞれの話題について、各々の意見や思いを伝え合いました。
体験してみて、私たちは普段「発言してもしなくてもいい」という感覚を持つことや、正解のない問いの答えを自分の言葉で表現することが、意外とできていないのだと思いました。
自分と向き合って、考えて、話し、シェアしている時、みなさん自然と生き生きとした表情に。ふなちゃんが最後に伝えた、「どんな感情も大事で、もやもやすることも大事な時間。もやもやがあった時、それと向き合って自分で消化する。」という言葉も印象的でした。
自分の思いの表現や、自分のための学びの機会をつくったりする機会が、もっと増えるといいなと思います。
レポート:いくえ
カメラ:てつ
先生
舩戸 里沙子(ふなちゃん) / 大ナゴヤ大学 ボランティアスタッフ/授業コーディネーター
岐阜生まれ名古屋育ち。普段は大ナゴヤ大学のスタッフとして活動。2022年にデンマークへ留学し、持続可能な自己、社会の在り方、そして大人になってからの学びについて探究。帰国後は、コミュニティ立ち上げやマネジメントの仕事に携わる側、対話を重視した場づくりに取り組む。2023年6月より再び在デンマーク。 *今回はオンラインでの登壇になります。
今回の教室
スペース七番 スペース 3
住所:愛知県名古屋市錦二丁目7番7号 オリマチ錦 2-A
地下鉄「伏見」駅 1番出口より徒歩5分
地下鉄「丸の内」駅 5・6番出口より徒歩5分
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