授業詳細
CLASS
おとな学科 開講!お茶に学ぶ“おもてなし”の楽しみ
〜自分らしい心づくしのかたちとは? おとなのホスピタリティを考える〜
開催日時:2010年11月14日(日) 16時00分 ~ 18時00分
教室:茶室「古今庵」
レポートUP
先生:
谷口 剛久 / 茶室「古今庵」住人
カテゴリ:【くらし/コミュニケーション】
定 員 :16人
※1:本授業の抽選は2010年11月4日(木)に行います。(抽選予約受付は11月4日(木)12時までとなります。)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2010年11月11日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:15時30分より受付を開始しております。
11月、いよいよ開講する大ナゴヤ大学の「おとな学科」。
本年度は、おとなの心得としてぜひ身に付けたい
「大切な人をもてなす心=ホスピタリティの極意」を
茶の湯の世界から学んでみたいと思います。
400年前の名古屋城築城以来、城下町・名古屋では
七代尾張藩主・徳川宗春のもとで「茶の湯」が広められ大流行します。
その後、お茶の文化は下級武士や庶民の間にも浸透し、幕末の頃になると
日常のあらゆる場面で抹茶が盛んに飲まれるようになりました。
そんな歴史を背景に、尾張・名古屋は「茶どころ・名古屋」と称されてきました。
「茶の湯」の道の教えにもあるようにお茶は「心」。
客人を招き、もてなす心が凝縮されたお茶の世界には、
現代にも活かしていくべきホスピタリティの真髄が秘められているのです。
今回の教室は、名古屋市昭和区にある築70年を超える趣ある茶室「古今庵」。
授業の始まりは夕方の4時。
徐々に暮れゆく晩秋の夕べに、おいしいお茶をいただきながら、部屋の照明を落とし、
柔らかな行灯の灯りの中で「おとな」とは何か、
また、おとなとして自分なりの「おもてなしの心」をどのように伝えるか、
などについて考えてみたいと思います。
「心」を大切にした自分らしい「おもてなし」のかたち。
普段、じっくりと考えてみる機会のないテーマかもしれません。
でも、それを自然に身につけることができたなら、
理想とする素敵なおとなに一歩近づけるのではないでしょうか?
堅苦しい茶道の作法にとらわれることなく、自由に、自分らしく、
心のこもった「おもてなし」を考えてみる時間。
さらに今回は、お茶文化とともに発展した名古屋の和菓子文化、
その魅力についてもあわせて学んでいきます。
【授業の流れ】
15:30 受付開始
16:00 ガイダンス
16:05 本日の授業について〜先生紹介
16:15 30秒自己紹介
16:30 呈茶(半数ずつ2回に分けて)
残ったグループは「おとな」について考える
16:40 交代(同様にグループワーク)
17:00 谷口先生を囲んで「おもてなし」について語り合う
〜「おもてなし」シンキングタイム
17:30 発表(1人1分程度)
17:50 まとめ〜アンケートタイム
18:00ごろ 終了
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おとな」について、「学び」をとおして考える「おとな学科」
我が国では、民法上年齢20歳になったら成年となり、いわゆる大人の仲間入りをします。
辞書にも「成長して一人前になった人」や「思慮分別があり、社会的な責任を負える人」とありますが「おとな」にはもっと深く、大きなイメージがあります。では、「おとな」っていったい何でしょう?
「お酒をたしなむ人」、「人徳のある人」、「子ども心を忘れない人」、「ユーモアを解する人」…いろいろな解釈があって一言では定義できそうにありません。 大切なのはむしろ、おとなの階段をのぼる成長過程ではないでしょうか。
おとなになるということは、人との出会いや、ある種の努力や覚悟 あるいは通過儀礼のようなプロセスを体験することだと思います。
この「おとな学科」の授業を通して"おとなになるってどういうことなんだろう"と、ひとりひとりに考えてもらえるきっかけが広がっていけばと思います。シブヤ大学、札幌オオドオリ大学、大ナゴヤ大学、ひろしまジン大学の4姉妹校で、「学び」をテーマにした、各校オリジナルの授業内容を展開していきます。
「おとな学科」は、大ナゴヤ大学とJT日本たばこ産業株式会社とのコラボレーション授業です。
■JT日本たばこ産業株式会社のWEBサイト:
http://www.jti.co.jp/
■おとな学科について(姉妹校シブヤ大学へのリンク)
http://www.shibuya-univ.net/department/depart05.php
(授業コーディネーター:谷亜由子)
※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2010年11月11日(木)18時まで、先着順でお申し込みを受付いたします。
※3:15時30分より受付を開始しております。
11月、いよいよ開講する大ナゴヤ大学の「おとな学科」。
本年度は、おとなの心得としてぜひ身に付けたい
「大切な人をもてなす心=ホスピタリティの極意」を
茶の湯の世界から学んでみたいと思います。
400年前の名古屋城築城以来、城下町・名古屋では
七代尾張藩主・徳川宗春のもとで「茶の湯」が広められ大流行します。
その後、お茶の文化は下級武士や庶民の間にも浸透し、幕末の頃になると
日常のあらゆる場面で抹茶が盛んに飲まれるようになりました。
そんな歴史を背景に、尾張・名古屋は「茶どころ・名古屋」と称されてきました。
「茶の湯」の道の教えにもあるようにお茶は「心」。
客人を招き、もてなす心が凝縮されたお茶の世界には、
現代にも活かしていくべきホスピタリティの真髄が秘められているのです。
今回の教室は、名古屋市昭和区にある築70年を超える趣ある茶室「古今庵」。
授業の始まりは夕方の4時。
徐々に暮れゆく晩秋の夕べに、おいしいお茶をいただきながら、部屋の照明を落とし、
柔らかな行灯の灯りの中で「おとな」とは何か、
また、おとなとして自分なりの「おもてなしの心」をどのように伝えるか、
などについて考えてみたいと思います。
「心」を大切にした自分らしい「おもてなし」のかたち。
普段、じっくりと考えてみる機会のないテーマかもしれません。
でも、それを自然に身につけることができたなら、
理想とする素敵なおとなに一歩近づけるのではないでしょうか?
堅苦しい茶道の作法にとらわれることなく、自由に、自分らしく、
心のこもった「おもてなし」を考えてみる時間。
さらに今回は、お茶文化とともに発展した名古屋の和菓子文化、
その魅力についてもあわせて学んでいきます。
【授業の流れ】
15:30 受付開始
16:00 ガイダンス
16:05 本日の授業について〜先生紹介
16:15 30秒自己紹介
16:30 呈茶(半数ずつ2回に分けて)
残ったグループは「おとな」について考える
16:40 交代(同様にグループワーク)
17:00 谷口先生を囲んで「おもてなし」について語り合う
〜「おもてなし」シンキングタイム
17:30 発表(1人1分程度)
17:50 まとめ〜アンケートタイム
18:00ごろ 終了
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「おとな」について、「学び」をとおして考える「おとな学科」
我が国では、民法上年齢20歳になったら成年となり、いわゆる大人の仲間入りをします。
辞書にも「成長して一人前になった人」や「思慮分別があり、社会的な責任を負える人」とありますが「おとな」にはもっと深く、大きなイメージがあります。では、「おとな」っていったい何でしょう?
「お酒をたしなむ人」、「人徳のある人」、「子ども心を忘れない人」、「ユーモアを解する人」…いろいろな解釈があって一言では定義できそうにありません。 大切なのはむしろ、おとなの階段をのぼる成長過程ではないでしょうか。
おとなになるということは、人との出会いや、ある種の努力や覚悟 あるいは通過儀礼のようなプロセスを体験することだと思います。
この「おとな学科」の授業を通して"おとなになるってどういうことなんだろう"と、ひとりひとりに考えてもらえるきっかけが広がっていけばと思います。シブヤ大学、札幌オオドオリ大学、大ナゴヤ大学、ひろしまジン大学の4姉妹校で、「学び」をテーマにした、各校オリジナルの授業内容を展開していきます。
「おとな学科」は、大ナゴヤ大学とJT日本たばこ産業株式会社とのコラボレーション授業です。
■JT日本たばこ産業株式会社のWEBサイト:
http://www.jti.co.jp/
■おとな学科について(姉妹校シブヤ大学へのリンク)
http://www.shibuya-univ.net/department/depart05.php
(授業コーディネーター:谷亜由子)
今日の授業は、JT(日本たばこ産業株式会社)協賛の元、全国4つの姉妹校と共同で開催される「おとな学科」の初回授業でした。
記念すべき授業の先生は、茶室「古今庵」の谷口さんです。 授業のテーマは「おもてなし」。
茶道を通じておもてなしに関する様々なことを学びます。
古今庵さんは名古屋市内にありながら、敷地内に入ると緑豊かな庭園や歴史のある日本家屋があり、自分が名古屋市内にいることを忘れてしまうような静かな時間が流れる特別な空間です。
また、谷口先生も古今庵さんの雰囲気そのままの穏やかな方で、事前に授業コーディネーターの谷さんから「古今庵さんで谷口さんと話していると、時間がゆっくり流れるような感じ」と聞いていたとおりの印象でした。
今回の授業の開講には、以前の授業でお世話になった雀おどり總本店の古橋先生やマルハチプロジェクトの松良先生のご協力も頂いており、当日も授業に同席してくださいました。
こんな感じで人と人とのつながりから授業が生まれるのも大ナゴヤのいいところですね。
授業開始の時間に合わせて、生徒さんがぞくぞくと到着。いよいよ授業開始です。
通常、大ナゴヤの授業では、最初に恒例の時間限定(約数十秒)を行うのですが、緊張されている生徒さんの雰囲気を感じた谷口先生が急遽「自己紹介はお茶を飲んでからにしませんか?」と提案。
その場の雰囲気を敏感に察知して対応されるあたりに、谷口先生の“おもてなし”の心を感じました。
今回の授業は
「1 谷口先生による呈茶(ていちゃ)」
「2 “おとなとは?”を考える」
「3 谷口先生と“おもてなし”を語り合う」
という3部構成で進められました。 収容人数の関係上、呈茶と“おとな”思考 は二班に分かれて行われました。
「谷口先生による呈茶」では、古今庵さんの茶室で実際にお茶をたてて頂きながら、茶室における“おもてなし”について谷口先生からお話を聞かせて頂きました。
・「お茶」「茶道」と聞くと、一般的には敷居の高い印象を受けますが、実際はお客さまが楽しむ場をつくることが目的であること。
・茶室でお客さまをもてなす時には、常に楽しんでもらうための「テーマ」を考える。 そのテーマに沿って、茶菓子・掛け軸・湯呑み等の内容を考える。
・お客さまには、茶室の空間を五感で感じてもらい、その印象を言葉にしてもらうことで、会話が生まれ、楽しい空間が作られること。
だから、茶室では黙々とお茶を飲むのではなく、感じたことを口にして、コミュニケーションをとることが本来の楽しみ方とのことでした。
今回の授業でお伺いした茶室では、季節に合わせた掛け軸が掛けられておりました。 また、お茶菓子は両口屋是清さんのオリジナルの和菓子が振舞われ、生徒さんから感嘆の声もあがりました。 本当にすばらしい“おもてなし”です。
「“おとなとは?”を考える」では、生徒さんが考える“おとな”について、思うことをポストイットに書いてもらいながら、フリーディスカッションを行いました。
最初は皆さん遠慮気味で静かな雰囲気でしたが、それぞれが書いた紙を見ながらお互いに意見を交換し合う中で、様々な生徒さんの“おとな”が発表されました。 生徒さんから出た“おとな”とは?に対するイメージは、
・やっていいことと悪いことが分かる
・自分の言葉に責任を持って行動ができる
・自分の許せないことに対して慣用になれる(→逆に、自分の意見を主張しなくなる)
などなど、様々。
出された意見から派生して、「自分たちの考える“おとな”って、実はつまらない人なんじゃないか?」など、“おとな”を深堀する場面も見られました。 生徒さんに考えてもらった“おとな”像は、後日JTさんに報告される予定です。
「谷口先生による呈茶(ていちゃ)」「“おとなとは?”を考える」の後、再び皆さんが集合して、先ほど後回しにした自己紹介を行いました。 お菓子とお茶をいただき、先生のお話をうかがった後だったことも幸いして、生徒の方々から講義に向けた想いや期待など、積極的な自己紹介がされました。
今回の授業のベースは「茶道」で、多くの生徒さんはこれまで茶道との接点が無かったそうですが、今回の授業を通じて茶道に興味を持ったという生徒さんもいらっしゃいました。
自己紹介の後、「谷口先生と“おもてなし”を語り合う」ということで、谷口先生を囲んで “おもてなし”について語り合ってもらいました。谷口先生からは、
・“おもてなし”をする際には、何か工夫をしてお客さまに感動してもらうことを考えている。
・人は、特に「意外なこと」に感動することが多く、“おもてなし”にも意外性を求めている。
といったお話がありました。
先生は、お客さまをもてなす時、基本的に同じもてなし方を二度としないそうです。
私たちが訪問する一週間前には、同じ場所で「和食・ワインを食べながらチェンバロの演奏を聴く」といった企画が開かれ、お庭のライトアップなどの演出をしたそうですが、再度、同じ企画を開く予定はないとのこと! 好評な企画だと、安易に同じ事をしがちな自分には大変驚きであり、高いモチベーションでお客さまをもてなそうとする先生の姿勢に感心してしまいました。
今回の授業のテーマである「おもてなしの心」について、谷口先生の興味深い話を聞くことができました。また、今回の授業のためにお茶をたててもらったり、行灯で部屋のライトアップをしてもらったりと、谷口先生の“おもてなし“を体感することができました。 茶の湯の世界のような“おもてなし“は、一朝一夕には難しいですが、自分なりの「おもてなしの心」を持てるようになると、お互いに楽しい時間が生まれると感じました。
(ボランティアスタッフ / 小倉 永輔)
記念すべき授業の先生は、茶室「古今庵」の谷口さんです。 授業のテーマは「おもてなし」。
茶道を通じておもてなしに関する様々なことを学びます。
古今庵さんは名古屋市内にありながら、敷地内に入ると緑豊かな庭園や歴史のある日本家屋があり、自分が名古屋市内にいることを忘れてしまうような静かな時間が流れる特別な空間です。
また、谷口先生も古今庵さんの雰囲気そのままの穏やかな方で、事前に授業コーディネーターの谷さんから「古今庵さんで谷口さんと話していると、時間がゆっくり流れるような感じ」と聞いていたとおりの印象でした。
今回の授業の開講には、以前の授業でお世話になった雀おどり總本店の古橋先生やマルハチプロジェクトの松良先生のご協力も頂いており、当日も授業に同席してくださいました。
こんな感じで人と人とのつながりから授業が生まれるのも大ナゴヤのいいところですね。
授業開始の時間に合わせて、生徒さんがぞくぞくと到着。いよいよ授業開始です。
通常、大ナゴヤの授業では、最初に恒例の時間限定(約数十秒)を行うのですが、緊張されている生徒さんの雰囲気を感じた谷口先生が急遽「自己紹介はお茶を飲んでからにしませんか?」と提案。
その場の雰囲気を敏感に察知して対応されるあたりに、谷口先生の“おもてなし”の心を感じました。
今回の授業は
「1 谷口先生による呈茶(ていちゃ)」
「2 “おとなとは?”を考える」
「3 谷口先生と“おもてなし”を語り合う」
という3部構成で進められました。 収容人数の関係上、呈茶と“おとな”思考 は二班に分かれて行われました。
「谷口先生による呈茶」では、古今庵さんの茶室で実際にお茶をたてて頂きながら、茶室における“おもてなし”について谷口先生からお話を聞かせて頂きました。
・「お茶」「茶道」と聞くと、一般的には敷居の高い印象を受けますが、実際はお客さまが楽しむ場をつくることが目的であること。
・茶室でお客さまをもてなす時には、常に楽しんでもらうための「テーマ」を考える。 そのテーマに沿って、茶菓子・掛け軸・湯呑み等の内容を考える。
・お客さまには、茶室の空間を五感で感じてもらい、その印象を言葉にしてもらうことで、会話が生まれ、楽しい空間が作られること。
だから、茶室では黙々とお茶を飲むのではなく、感じたことを口にして、コミュニケーションをとることが本来の楽しみ方とのことでした。
今回の授業でお伺いした茶室では、季節に合わせた掛け軸が掛けられておりました。 また、お茶菓子は両口屋是清さんのオリジナルの和菓子が振舞われ、生徒さんから感嘆の声もあがりました。 本当にすばらしい“おもてなし”です。
「“おとなとは?”を考える」では、生徒さんが考える“おとな”について、思うことをポストイットに書いてもらいながら、フリーディスカッションを行いました。
最初は皆さん遠慮気味で静かな雰囲気でしたが、それぞれが書いた紙を見ながらお互いに意見を交換し合う中で、様々な生徒さんの“おとな”が発表されました。 生徒さんから出た“おとな”とは?に対するイメージは、
・やっていいことと悪いことが分かる
・自分の言葉に責任を持って行動ができる
・自分の許せないことに対して慣用になれる(→逆に、自分の意見を主張しなくなる)
などなど、様々。
出された意見から派生して、「自分たちの考える“おとな”って、実はつまらない人なんじゃないか?」など、“おとな”を深堀する場面も見られました。 生徒さんに考えてもらった“おとな”像は、後日JTさんに報告される予定です。
「谷口先生による呈茶(ていちゃ)」「“おとなとは?”を考える」の後、再び皆さんが集合して、先ほど後回しにした自己紹介を行いました。 お菓子とお茶をいただき、先生のお話をうかがった後だったことも幸いして、生徒の方々から講義に向けた想いや期待など、積極的な自己紹介がされました。
今回の授業のベースは「茶道」で、多くの生徒さんはこれまで茶道との接点が無かったそうですが、今回の授業を通じて茶道に興味を持ったという生徒さんもいらっしゃいました。
自己紹介の後、「谷口先生と“おもてなし”を語り合う」ということで、谷口先生を囲んで “おもてなし”について語り合ってもらいました。谷口先生からは、
・“おもてなし”をする際には、何か工夫をしてお客さまに感動してもらうことを考えている。
・人は、特に「意外なこと」に感動することが多く、“おもてなし”にも意外性を求めている。
といったお話がありました。
先生は、お客さまをもてなす時、基本的に同じもてなし方を二度としないそうです。
私たちが訪問する一週間前には、同じ場所で「和食・ワインを食べながらチェンバロの演奏を聴く」といった企画が開かれ、お庭のライトアップなどの演出をしたそうですが、再度、同じ企画を開く予定はないとのこと! 好評な企画だと、安易に同じ事をしがちな自分には大変驚きであり、高いモチベーションでお客さまをもてなそうとする先生の姿勢に感心してしまいました。
今回の授業のテーマである「おもてなしの心」について、谷口先生の興味深い話を聞くことができました。また、今回の授業のためにお茶をたててもらったり、行灯で部屋のライトアップをしてもらったりと、谷口先生の“おもてなし“を体感することができました。 茶の湯の世界のような“おもてなし“は、一朝一夕には難しいですが、自分なりの「おもてなしの心」を持てるようになると、お互いに楽しい時間が生まれると感じました。
(ボランティアスタッフ / 小倉 永輔)
先生
谷口 剛久 / 茶室「古今庵」住人
名古屋生まれ。 表千家茶道を教える家に生まれ、生来“茶の湯”に囲まれた生活を送る。 人を“おもてなし”する喜びに覚醒し、現在は古今庵継承に向けて修行中。
今回の教室
茶室「古今庵」
住所:名古屋市昭和区下構町1-1
地下鉄 桜通線 桜山駅 1番出口より徒歩5分
(お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。
授業内容につきましては、大ナゴヤ大学までお尋ねください。)
地図を見る
戦時中でありながら、祖父・谷口豊斎が茶の湯で人をもてなすことを目的に建築。
茶室・古今庵を中心に書院や稽古場が設けられた。
千利休など古来茶室に求められてきた「市中の山居」実現を目指す庭と建物となっている。