授業詳細
CLASS
はなす、きく、かんがえる、つながる。~対話でほどく、心のモヤモヤ~
開催日時:2023年07月08日(土) 14時00分 ~ 16時00分
教室:なごのや別館ラウンジ
レポートUP
先生:
舩戸 里沙子(ふなちゃん) / 大ナゴヤ大学 ボランティアスタッフ/授業コーディネーター
カテゴリ:【大ナゴヤの日/コミュニケーション】
定 員 :15人
※本授業は「大ナゴヤの日」の授業として企画しております。毎月第二土曜日は参加費無料の授業として開催しています。
※授業運営の都合上、直前のキャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
※2023年7月7日(金)12時まで先着順でお申し込みを受け付けます。
近年のパンデミックの影響で、私たちは直接顔を合わせることなく、文面や画面越しでコミュニケーションを取ることが急増しました。時間、メンバー、目的を限定し、効率的にコミュニケーションを取ることができる反面、その「あいだ」にあった他愛もない会話やなにげないおしゃべりは、少なくなってしまったのではないでしょうか。※授業運営の都合上、直前のキャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
※2023年7月7日(金)12時まで先着順でお申し込みを受け付けます。
しかし、本当は他愛もない話をするその時間や相手、関係性をつくっていく過程は私たちにとって、とても重要だったように思います。話をすることで私たちの抱えているモヤモヤを解消してくれたり、時に何かの突破口になって新しい道が開くきっかけになったり。
他愛のない会話、されどかけがえのない時間の中にこそ、大切なものがあったのかもしれません。
でも、この3年間でそんな他愛もない時間の持ち方、人との心地よい会話の仕方を忘れてしまって、ひとりモヤモヤ、悶々としている方も多いように思います。
そんなモヤモヤを解消しようと、ひとり向き合ったけれど、逆に頭がぐるぐるしてしまったり。
今回、デンマークから中継を繋いで先生を務める「ふなちゃん」もそんな一人でした。ふなちゃんは、昨年一足先にコロナの状況が落ち着いていた海外へ。たくさんの人とつながり話をする中で、少しずつ自分にとっての「心地良い関係性」や「対話の仕方」を見つけ、モヤモヤしていたものをほぐすことができたのだと言います。
今日本でも、コロナ以前のような日常が戻りつつあり、また人とつながり直すことができるようになってきたからこそ、改めてあなたにとっての「心地良い関係性」や「心地良い対話のし方」を考えてみませんか。また、その「心地良さ」の中で、日頃の「モヤモヤ」についてもお話をしませんか?
この授業は「対話」をベースに、みなさんと考え、お話しする時間を共有する授業です。あまり難しく考えなくて大丈夫。話すのが苦手だったり、いつも人の話を聞くばかりで、自分のことはひとりで悶々と考え込んでしまう、そんな方にも、むしろそんな方にこそ参加していただきたいと思っています。
授業に参加される方は、自分が持つ「モヤモヤ」を考えてきてください。日々の小さなことでも、社会や世界についてなど、大きなテーマでも大丈夫です。もしなければ、他の生徒さんの「モヤモヤ」を一緒に考えましょう!
「わたし」と「みんな」の心地良さを大切にしながら、一緒に考えてゆっくりお話しできる時間になればと思います。みなさまとお会いできるのを楽しみにしています!
<スケジュール>
13:45 受付開始
14:00 授業開始
14:10 自己紹介
14:25 「心地良さ」について考え、話そう。
15:00 みなさんの「モヤモヤ」について考え、話そう。
15:45 まとめ
16:00 終了
【授業コーディネーター】
小林優太・舩戸里沙子
7月の「大ナゴヤの日」授業のひとつは「はなす、きく、かんがえる、つながる。~対話でほどく、心のモヤモヤ~」です。
雨が降ったり止んだりの梅雨空の下、円頓寺商店街の一角にある「なごのや別館」ラウンジで開催されました。
対話をテーマにした「授業」と聞くと、堅苦しさを感じるかもしれません。でもそうではなく、心地よさをベースに人とつながる試みです。先生兼コーディネーターは、デンマークで暮らす「ふなちゃん」こと舩戸里沙子さん。現地からオンラインで登場してもらいました。参加していただいた8名の生徒さんには2グループに分かれてもらい、各グループにはファシリテーターとして大ナゴヤ大学のボランティアスタッフ(ボラスタ)がつきました。今回の生徒さんはいつにもましてバラエティ豊か。20代から80代まで、年齢も性別も(恐らくは性格も)バラバラです。「老若男女」をそのまま体現したようなメンバーの間でどのような対話が繰り広げられたのでしょうか。
まずは定番の自己紹介
自己紹介は様々な集まりで行われますが、TPOに合わせた内容が求められて意外と難しいもの。でも、この授業ではふなちゃんが一番最初に自己紹介をし、率先してひな形を示してくれました。
「どこの出身?」「趣味」「好きな時間の使い方」「今の気分」「自分の性格」など、例を挙げた上でのマジックワード「言いたくないことは言わなくていいよ」。おかげで生徒さんも話しやすかったようで、ほどなく場が温まってきました。なにより生徒さんの自己紹介を心から楽しむふなちゃんの姿が印象的でした。
今回のコンセプトの説明
人とつながる時、どんなことが心地よく感じられるのか。また、どうすれば心地よくつながれるのだろう。それを考えてみよう。というのが今回のコンセプトです。
話し合うときに留意してほしいことが次の3つ。
①自分を主語にして話す。
②自分の考えを1段掘り下げてみる。
③その上で「心地よさとは何だろう」と考えてみる
さっそくグループワーク開始です。
グループワークその1 テーマ:どんなふうに話すと心地よい?
・少人数や1対1のほうが落ち着いて話しやすい。「意見を聞いてくれる」という安心感があると心地よく話せる。
・スマホをいじりながらの会話とか、大人数で他人の話題に合わせなくてはならない状況下での会話はモヤモヤする。
生徒さんの話をまとめると「きちんと聞いてもらっている」感じが大事なのがわかります。また、どんな環境で話をするかも大切で、お店なら窓際の席が落ち着くとか、車の中が案外いいよという声も聞こえてきました。
グループワークその2 テーマ:心地よさを保つために必要なことって?
・相手に期待しすぎない。相手にリスペクトを持つ。
・「あなたのことをちゃんと聞いています」という仕草や表情が見えると良い
・適切な礼儀、距離感があること
やはり「きちんと聞く」ことに加えて、適切な距離感もポイントとなりそうです。
グループワークその3「心地よさを保つために必要なこと」を意識しながら、各自持ち寄った心の「モヤモヤ」について語り合う。
さあ、土台の準備が終わって、ここからが本番です。時間はたっぷり40分。
生徒さんそれぞれが持ち寄った「モヤモヤ」を披露します。苦手な人との距離の取り方やお給料の話など「ああ、それモヤるよね」という話題がいくつも登場し、みんなで「うんうん」と頷きあう場になったり人生相談の場になったり。話す熱量の高い人が多かったのですが、ファシリテーターによるヘルプもあり、それぞれが「心地よさ」を保てるよう意識して話が進んでいく様子が見られ、結果的に満足度の高い対話となりました。
まとめとふなちゃんの締め
最後は振り返りタイム。「モヤモヤを話せてスッキリした」という嬉しいコメントを多数寄せていただいただけでなく、「(同じ話し合いの輪の中にいても)ある人にとって心地よい状態が違う人にとっては心地よくない状態になることもある」という掘り下げたコメントも出てきて、これも対話の収穫のひとつです。
そして、最後にふなちゃんからこの授業に対して、「人とつながり話すことで、新しいアイデアが生まれたり、新しい視点がもたらされたりします。そしてそこから新しい活動や挑戦に踏み出せた体験があり、そういったきっかけとなる授業になったのなら嬉しいです」という思いが改めて語られ、お礼の言葉で締めくくられました。
こぼれ話 イベント成功の可否は「まわし8割」
今回の授業は、準備段階から通常の授業よりも多くのボラスタがかかわってきました。授業コンセプトを練ることから始まり、タイトル案やホームページに載せる告知文のブラッシュアップ、当日の段取りまで、皆で意見を出し合い調整しながら進めてきました。ボラスタ同士で醸し出された対話の空気が当日の授業にも反映し、満足度の高い授業になったのだと思います。
なお、この授業とは直接関係ありませんが、大ナゴヤ大学のボランティアスタッフは、自然体で対話ができる人が多いです。「対話」を体験してみたい、日常的にコミュニケーションツールとして使いこなしたい、と考えたことがある人なら、ボラスタ活動はおすすめですよ。
レポート:いわた
雨が降ったり止んだりの梅雨空の下、円頓寺商店街の一角にある「なごのや別館」ラウンジで開催されました。
対話をテーマにした「授業」と聞くと、堅苦しさを感じるかもしれません。でもそうではなく、心地よさをベースに人とつながる試みです。先生兼コーディネーターは、デンマークで暮らす「ふなちゃん」こと舩戸里沙子さん。現地からオンラインで登場してもらいました。参加していただいた8名の生徒さんには2グループに分かれてもらい、各グループにはファシリテーターとして大ナゴヤ大学のボランティアスタッフ(ボラスタ)がつきました。今回の生徒さんはいつにもましてバラエティ豊か。20代から80代まで、年齢も性別も(恐らくは性格も)バラバラです。「老若男女」をそのまま体現したようなメンバーの間でどのような対話が繰り広げられたのでしょうか。
まずは定番の自己紹介
自己紹介は様々な集まりで行われますが、TPOに合わせた内容が求められて意外と難しいもの。でも、この授業ではふなちゃんが一番最初に自己紹介をし、率先してひな形を示してくれました。
「どこの出身?」「趣味」「好きな時間の使い方」「今の気分」「自分の性格」など、例を挙げた上でのマジックワード「言いたくないことは言わなくていいよ」。おかげで生徒さんも話しやすかったようで、ほどなく場が温まってきました。なにより生徒さんの自己紹介を心から楽しむふなちゃんの姿が印象的でした。
今回のコンセプトの説明
人とつながる時、どんなことが心地よく感じられるのか。また、どうすれば心地よくつながれるのだろう。それを考えてみよう。というのが今回のコンセプトです。
話し合うときに留意してほしいことが次の3つ。
①自分を主語にして話す。
②自分の考えを1段掘り下げてみる。
③その上で「心地よさとは何だろう」と考えてみる
さっそくグループワーク開始です。
グループワークその1 テーマ:どんなふうに話すと心地よい?
・少人数や1対1のほうが落ち着いて話しやすい。「意見を聞いてくれる」という安心感があると心地よく話せる。
・スマホをいじりながらの会話とか、大人数で他人の話題に合わせなくてはならない状況下での会話はモヤモヤする。
生徒さんの話をまとめると「きちんと聞いてもらっている」感じが大事なのがわかります。また、どんな環境で話をするかも大切で、お店なら窓際の席が落ち着くとか、車の中が案外いいよという声も聞こえてきました。
グループワークその2 テーマ:心地よさを保つために必要なことって?
・相手に期待しすぎない。相手にリスペクトを持つ。
・「あなたのことをちゃんと聞いています」という仕草や表情が見えると良い
・適切な礼儀、距離感があること
やはり「きちんと聞く」ことに加えて、適切な距離感もポイントとなりそうです。
グループワークその3「心地よさを保つために必要なこと」を意識しながら、各自持ち寄った心の「モヤモヤ」について語り合う。
さあ、土台の準備が終わって、ここからが本番です。時間はたっぷり40分。
生徒さんそれぞれが持ち寄った「モヤモヤ」を披露します。苦手な人との距離の取り方やお給料の話など「ああ、それモヤるよね」という話題がいくつも登場し、みんなで「うんうん」と頷きあう場になったり人生相談の場になったり。話す熱量の高い人が多かったのですが、ファシリテーターによるヘルプもあり、それぞれが「心地よさ」を保てるよう意識して話が進んでいく様子が見られ、結果的に満足度の高い対話となりました。
まとめとふなちゃんの締め
最後は振り返りタイム。「モヤモヤを話せてスッキリした」という嬉しいコメントを多数寄せていただいただけでなく、「(同じ話し合いの輪の中にいても)ある人にとって心地よい状態が違う人にとっては心地よくない状態になることもある」という掘り下げたコメントも出てきて、これも対話の収穫のひとつです。
そして、最後にふなちゃんからこの授業に対して、「人とつながり話すことで、新しいアイデアが生まれたり、新しい視点がもたらされたりします。そしてそこから新しい活動や挑戦に踏み出せた体験があり、そういったきっかけとなる授業になったのなら嬉しいです」という思いが改めて語られ、お礼の言葉で締めくくられました。
こぼれ話 イベント成功の可否は「まわし8割」
今回の授業は、準備段階から通常の授業よりも多くのボラスタがかかわってきました。授業コンセプトを練ることから始まり、タイトル案やホームページに載せる告知文のブラッシュアップ、当日の段取りまで、皆で意見を出し合い調整しながら進めてきました。ボラスタ同士で醸し出された対話の空気が当日の授業にも反映し、満足度の高い授業になったのだと思います。
なお、この授業とは直接関係ありませんが、大ナゴヤ大学のボランティアスタッフは、自然体で対話ができる人が多いです。「対話」を体験してみたい、日常的にコミュニケーションツールとして使いこなしたい、と考えたことがある人なら、ボラスタ活動はおすすめですよ。
レポート:いわた
先生
舩戸 里沙子(ふなちゃん) / 大ナゴヤ大学 ボランティアスタッフ/授業コーディネーター
岐阜生まれ名古屋育ち。普段は大ナゴヤ大学のスタッフとして活動。2022年にデンマークへ留学し、持続可能な自己、社会の在り方、そして大人になってからの学びについて探究。帰国後は、コミュニティ立ち上げやマネジメントの仕事に携わる側、対話を重視した場づくりに取り組む。2023年6月より再び在デンマーク。 *今回はオンラインでの登壇になります。
今回の教室
なごのや別館ラウンジ
住所:名古屋市西区那古野1丁目35−13
◎「名古屋」駅より地下街ユニモールを抜け「国際センター」駅2番出口へ
◎地下鉄桜通線「国際センター」駅2番出口より北東へ徒歩5分
地図を見る
「喫茶、食堂、民宿。なごのや」の別館のラウンジです。
ゆったりとした空間で、おもいおもいの時を過ごせます。