授業詳細

CLASS


モヤモヤを餃子に包んで“お炊き”上げ〜柳ヶ瀬の本屋さんでスープ餃子をつくる会〜

開催日時:2023年12月09日(土) 11時00分 ~ 13時15分

教室:本屋メガホン

レポートUP

先生: 和田拓海 / 本屋メガホン 店主

カテゴリ:【大ナゴヤの日/コミュニケーション/食】

定 員 :5人

※本授業は「大ナゴヤの日」の授業として企画しております。毎月第二土曜日は参加費無料の授業として開催しています。
※当日実費いただく予算:500円(材料代として)

※授業運営の都合上、当選後のキャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
※2023年12月8日(金)12時まで先着順でお申し込みを受け付けます。
岐阜・柳ヶ瀬商店街の本屋さん「本屋メガホン」で、餃子をつくる会を開催します!
今回生徒の皆さんと一緒につくるのは、寒い日にぴったりのスープ餃子。
身も心も温まりましょう〜。

「……なんで本屋で餃子をつくるの?」
と疑問に思われた方もいるのでは。
この疑問に応えるために、今回教室としてお借りする「本屋メガホン」について簡単に紹介します。

「本屋メガホン」は2023年6月にオープンした、約5坪の小さな本屋さんです。
「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトに、セクシャルマイノリティや障害者、日本在住の外国籍の人、フェミニズムなど社会の周縁に追いやられ、「いない」ことにされている人たちについて書かれた書籍やZINEを取り扱っています。
店主の和田さんは自身でもZINEを制作・販売していて、ZINEの販売で得た利益を本屋の仕入れに充てているとのことです。

そんな和田さんと「場をつくりたい」と話し合っているときに、出てきたのが「モヤモヤ」という言葉でした。

「言葉にならない“モヤモヤ”を晴らすには言語化することが大事で、言語化するためには、“誰か”と話すことが必要なんだと思います。“誰か”は、1冊の本であっても良い。誰かの言葉が、自分の抱えるモヤモヤを受け止めてくれたような感覚を覚えることってありますから」
「人であれ、モノであれ、受け止めてくれる何かあれば……」
「……あ、餃子の皮でモヤモヤを包むとか?」

会話の中で結びついた、“モヤモヤ”と“餃子”。
すかさず「お焚き上げならぬ、“お炊き”上げして食べちゃえば、モヤモヤも体の栄養になってくれそうですね」と返しました。

自分の指先に集中しつつ、時折モヤモヤをこぼす。そのモヤモヤに誰かが共感したり、理解してくれたり。
ワイワイというより、ポツポツと話すことで、モヤモヤを少し晴らしてもらえたら。何なら、おなかも満たしてもらえたら。
そんな場をかたちにしたいと思って、今回の授業を考えました。

生徒の皆さんには、肉だねを皮で包む工程と、スープの具として一緒にゆでる、もやしのひげ取りをお願いします。
肉だねはあらかじめ用意し、餃子ともやしを茹でる工程は和田さんとコーディネーターが担当します。
包丁も火も使わないので、料理が苦手という方にも安心です。

餃子づくりと合わせて、和田さんが「本屋メガホン」を立ち上げたきっかけや、まちに本屋がある意味などについてもお聞きできたらと思っています。

授業の最後には和田さんおすすめの本の紹介もあるかも?
できあがったスープ餃子をつつきながら言葉をかわして、じんわり身も心もほぐしてみましょう〜。

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※餃子・もやしは小鍋で1人分ずつ調理して提供します。
※調理中は衛生上の観点からビニール手袋を着用いただきます。また、感染対策のためマスクの着用をお願いします。
※スープ餃子の材料は次のとおりです。
→市販の餃子の皮、豚ひき肉、ねぎ、しょうが、ごま油、塩、こしょう、鶏ガラスープのもと
※お好みの調味料をご持参いただいても結構です。(醤油、酢、ラー油はこちらでご用意します)
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<スケジュール> 
10:45 受付開始
11:00 授業開始、自己紹介
11:15 餃子をつくる会の流れと企画の背景の説明
11:45 調理開始
12:40 実食&雑談タイム
13:10 片付け
13:15 感想シェア、終了

【授業コーディネーター】
伊藤成美
12月の大ナゴヤの日は、
岐阜・柳ヶ瀬商店街の本屋さん「本屋メガホン」で、
モヤモヤを餃子に包んで“お炊き”上げ〜柳ヶ瀬の本屋さんでスープ餃子をつくる会〜
という、12月にピッタリな美味しい温かい授業でした!





参加した生徒さんは5人で、
餃子が作りたかったからという人もいれば、知り合いに誘われたから、SNSで知って興味があったから、もやもやを話したかったからなど、参加理由はさまざまでした。

自己紹介では
「モヤモヤしているとき身体がどうなるか?」という
問いに対しても一人ひとりお答えいただきました。
頭が熱くなる、頭や首が痛くなる、みぞおちが痛くなるなど、人それぞれで、体にフォーカスできました。

まずは、この授業をつくる流れと企画の背景について、授業コーディネーターの伊藤さん、この授業の先生である「本屋メガホン」の店主、和田さんからお聞きしました。

聞いた内容を要約すると
「言葉にならない“モヤモヤ”を晴らすには言語化することが大事だけど、1人でするのは難しい。人であれ、モノであれ、受け止めてくれる何かがあるといいというところから、
みんなで話して、餃子に包んで食べちゃうという、“お炊き”上げ授業になったそうです。



和田さんからは、
ご自身の悩んでいた時にある1つの本が、同じように悩んでいた方がモヤモヤを記録した本があり、救いになったそうです。
その本との出会いをきっかけに
小さな声を大きく届けたいと、本屋を始めたそうです。

次は餃子の具を皮で包んでいく作業。
モヤモヤを話しながら包んでいくのかと思いきや、皆さん、包むのに真剣!かなり個性あふれる形の餃子となりました。



餃子ともやしを茹でている時間に、モヤモヤを話す時間になりました。
「人の話をさえぎらない」や「相手の意見を否定しない」などのグランドルールを決めて、誰からともなく話していきました。
事情があるとはいえルールを破ること事情により特例対応しているのはいいのか、電車の優先席はどう認識して利用したらいいのだろう、など様々な話がありました。



できあがったスープ餃子を食べながら言葉をかわして、じんわり身も心もほぐれました。

食べた後に、今日の感想として
餃子を包んでいる時は無心でモヤモヤ包んで食べれて、軽くなった、
モヤモヤを解消するには、
話や行動、楽しいことをするのがいい、楽しかった、という声がきけました。



モヤモヤを本に救われ、小さな声を発信するために本屋などを行っていく和田さん。
そして参加した方は、モヤモヤを、“お炊き”上げしたり、解消する方法のヒントを得るキッカケになったようでした。



レポート:いくえ
写真:てつ

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

和田拓海 / 本屋メガホン 店主

1997年兵庫県生。2023年より本屋メガホンを主宰。社会的マイノリティについて書かれた本を取り扱い、自らもZINEを制作販売しながら「小さな声を大きく届ける」ことを目指す。

今回の教室

本屋メガホン

住所:〒500-8832
岐阜県岐阜市小柳町18-6 デイリーコヤナギ1F

最寄り駅:JR岐阜駅・名鉄岐阜駅より徒歩約15分
駐車場の有無:無し

地図を見る

2023年6月に岐阜市 柳ヶ瀬商店街にオープンした新刊書店。

教室の注意事項:上履きの必要なし、トイレ有、入り口に段差あり(通常の車椅子であれば補助ありで乗り越え可能、電動車椅子は補助ありでも乗り越えは難しいです)