授業詳細
CLASS
銭湯へ行こう!白山温泉編~バックヤード見学と銭湯談義を楽しもう~
開催日時:2024年02月10日(土) 12時30分 ~ 14時30分
教室:白山温泉
レポートUP
先生:
飯田 宗一朗 / 愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合理事、白山温泉四代目店主
カテゴリ:【大ナゴヤの日/カルチャー/くらし/コミュニケーション】
定 員 :12人
※授業運営の都合上、直前のキャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
※2024年2月9日(金)12時まで先着順でお申し込みを受け付けます。
※授業後、入浴を希望される方へ:受付時に入浴料650円(銭湯500円+サウナ150円)をいただきます。また、入浴用のタオル、石鹸をご持参ください(現地で購入もできます)
今回は名古屋市西区枇杷島にある公衆銭湯「白山温泉」にて、普段見れない銭湯のバックヤード見学や店主さんのお話を聞いて、銭湯の現状や地域活性化の取り組みについて学びます。
授業後は、そのまま開店前の一番風呂に入ることもできます!
白山温泉は創業110年以上の老舗の公衆銭湯で、天然の地下水を利用した内風呂、
高温サウナ室と低温のスチームサウナ室があり、地元の方にも大変親しまれている銭湯です。
昨年は銭湯・サウナ好きで有名なお笑いタレントである、サバンナの高橋さんも訪れ、
その素晴らしさを絶賛したほどです。
今回の先生は、白山温泉4代目店主の飯田さんです。銭湯のボイラー室などの裏側を案内いただいた後、銭湯の現状、白山温泉の魅力や地域コミュニティーの場として開催したイベントなどについてお話しいただきます。
飯田さんのお話の後は、「銭湯談義」として、フリートークの時間です。
参加者同士でグループに別れ、銭湯やお風呂について自由に語り合います。おすすめの銭湯、愛用のお風呂グッズ、理想の銭湯など、さまざまな話題で楽しく盛り上がりましょう!
授業が終わる頃には銭湯の開店時間です。
飯田さんのご厚意により、授業終了後にそのまま開店前の一番風呂に入れてもらえることになっております!
銭湯の裏側を知り、開店前のお風呂に入るという、二度とない貴重な機会です。
ぜひご参加ください!
※銭湯初体験の方も簡単なマナーをお伝えしますので、参加大歓迎です。
また、授業には女性スタッフも参加予定です。女性の方も安心してご参加ください。
<スケジュール>
12:15 受付開始
12:30 授業開始、自己紹介
12:50 飯田さんのご挨拶と移動
12:55 バックヤード見学
13:25 飯田さんのお話
13:55 銭湯談義(フリートーク)、質疑応答
14:25 記念撮影、授業終了
14:30 【自由参加】一番風呂入浴
【授業コーディネーター】
河津 一輝
今回の銭湯は、名古屋市西区枇杷島にある、創業100年以上の老舗の銭湯「白山温泉」さんです。
そして、教室はなんと開店前の男湯の脱衣所という前代未聞の場所です!
今日の授業を楽しみに集まっていただいた生徒さんたちは、銭湯が20年ぶりという方や、逆に愛知県の銭湯を制覇したという猛者の方、お風呂や温泉、サウナ好きの方など、さまざまな方がいました。
生徒さんの自己紹介のあと、今回の先生である、白山温泉4代目店主の飯田宗一郎さんからご挨拶。
現在は銭湯のお仕事と愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合の理事のお仕事をされているそうですが、後を継がれるまでは20年ほど銀行員をされていたそうです。また、白山温泉の歴史や名前の由来は、石川県に実在する白山温泉郷から先代が名付けたということなども解説していただきました。
そして、ついに皆さんが楽しみにされていた、銭湯バックヤード見学です!
まずは玄関に出て、そこから白山温泉の建物を一周する形で見学を行いました。当日は快晴にも恵まれ、防寒具を着なくても移動できる暖かさでした。
飯田さんからの解説と共に、井戸水を処理するタンクやボイラー室、排水処理装置などを見学しました。
ボイラー室では、圧巻の大きさのボイラーの他に、温度を管理するコンピュータ制御盤などがあり、生徒さんたちはその珍しい雰囲気に隅々まで見渡す方や、飯田さんに詳しく質問をされる方もいて、それぞれが楽しんでいる様子でした。
屋内に戻ってからは、サウナのボイラーや開店前の浴室内も見学させていただきました。
半露天風呂の薬湯では、実際に入浴剤を投入する瞬間も見せていただきました。
また、浴場は男湯と女湯ともにほぼ同じですが、洗い場の椅子は男湯では開店前から洗い場に椅子を配置していますが、女湯は椅子を片付けてしまうことが多いので、椅子を一箇所に重ねてあるという、お客さん目線では気づかない運営面での違いも教えていただきました。
見学の最後は、女湯のみに置かれている昭和レトロなオカマドライヤーを実際に生徒さんに体験していただきました。
再び男湯の脱衣場に戻ってきて、ここからは飯田さんから銭湯の現状についてのお話しです。
銭湯の経営については、コロナの影響や原価高騰、経営者の高齢化による後継者不足など様々な理由で名古屋でも多くの銭湯が廃業してしまったそうです。
しかし、そんな中でも、飯田さんはなんとか銭湯を盛り上げたいという熱い想いで、の落語イベント、浴場でのディスコイベント、夏祭りイベントなど、銭湯としては今までにないような新しい取り組みとして開催し、地域のコミュニティの場として地元の方に親しんでもらえるように日々努力している事などをお話しいただきました。
最後に、生徒さん同士で銭湯談義の時間として。3~4名のグループに分かれて少しの間、フリートークに花を咲かせました。銭湯の現状を学んだ皆さんは、ご自身が感じた思いをそれぞれに話してくださったり、その他にも昔の銭湯は小さい子供一人で行かせていたり、石鹸を男湯から女湯に投げて渡したりしていたなど、昔と今での違いや、ご自身が行かれた銭湯の特徴など、様々な話題で盛り上がりました!
そして、みんなで記念撮影を終えたら、お待ちかねの一番風呂へ!
この日はラッキーなことに丁度、ボンタン湯のイベントが開催されており、浴槽にはボンタンが浮いていて、とてもいい香りがしていました。
私も入浴させていただきましたが、お湯は地下から汲み上げた井戸水だけあって入り心地がよく、何時間でも過ごせそうなくらい気持ちよかったです。休憩所では、お風呂上がりからの定番である牛乳やジュースを飲んでリラックスしている方もいました。
また、女湯の方では参加された生徒さんと常連のお客さんと仲良く会話して、とても良くしてもらったとの報告もあり、まちのコミュニティーとしての銭湯文化は改めて良いものだと感じました。
今回の授業で特徴的だったのは、先生の飯田さんの熱心に話されるお話が大変面白く、お客さんに喜んでもらおうという気持ちが垣間見えました。それは、銭湯を愛し、銭湯文化を守り続けるという情熱から来ているのでしょう。それが今の白山温泉の人気の理由でしょう。これからも名古屋のコミュニティーの場としての銭湯文化を盛り上げていただき、より多くの人が体と心がほっこりする時間を過ごせるようになればと思います。
レポート:河津一輝
カメラ:きょうこ
先生
飯田 宗一朗 / 愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合理事、白山温泉四代目店主
1974年生まれ。20年間銀行員として働いた経験を持ち、その後、家業である白山温泉の店主を継ぐ。お風呂屋さんの枠にとらわれず、さまざまなことをやってみたいという思いから、地域のコミュニティを大切にし、多数のイベントを開催している。また、愛知県公衆浴場業生活衛生同業組合の活性化委員長としても活躍しており、業界全体の活性化に貢献している。
今回の教室
白山温泉
住所:名古屋市西区枇杷島1-2-20
※名古屋鉄道「東枇杷島」駅から徒歩2分程度
※名古屋鉄道「栄生」駅から徒歩6分程度
※市バス「枇杷島スポーツセンター」停留所から徒歩2分程度
駐車場:有
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白山温泉(はくさんおんせん)は、8種類のお風呂と2種類のサウナがある銭湯です。お湯は地下数百メートルからくみ上げた天然の地下水を100%利用し、さらにその地下水の中にミネラル原鉱石を浸して沸かしているため、ラドン・ラジューム・トリウム・タンタルなど多種類な成分が含まれるお湯となっております。水風呂も天然の地下水を100%使用しており、水温を15℃~16℃程度で設定しています。