授業詳細

CLASS


わからないからオモシロイ!おばけ座と怪談話

開催日時:2024年10月12日(土) 13時00分 ~ 15時00分

教室:ジユウノハコ

レポートUP

先生: 深津さくら / 怪談師
おばけ座 / 怪談ユニット

カテゴリ:【大ナゴヤの日/アート/コミュニケーション】

定 員 :15人

※本授業は「大ナゴヤの日」の授業として企画しております。毎月第二土曜日は参加費無料の授業として開催しています。
※2024年10月11日(金)12時まで先着順でお申し込みを受け付けます。
※授業運営の都合上、当選後のキャンセルはご遠慮ください。しかしながら、体調面への不安などがある場合は、その限りではございませんので気軽にご相談ください。
怪談。見たいけど見たくない、聞きたいけど聞きたくないという矛盾が、私たちの心を掴んで離さない。この授業では、そんな怪談を通して物事の捉え方を広げてみようという実験的かつ実践的な時間をお届けします。

今回の先生は、怪談師ユニット「おばけ座」の深津さくらさんとチビル松村さんです。授業の前半は「おばけ座」のみなさんとクロストークを通して、そもそも「怪談って何?」ということや怪談師としての活動についてのお話を聞かせていただきます。
後半は参加生徒の皆さんから有志を募り、身近で起こった不思議な体験を怪談として語るワークショップを実施します。語りあうことで広がる怪談の魅力を体験してみましょう。もちろん聞くだけでもOKなので、体験談がない方や人前でのお話しが苦手な方もどうぞお気軽にご参加ください。

聞いたり語ったり、読んだり書いたり、怪談はさまざまな楽しみ方ができます。
日常で起こった不思議な出来事を共有しながら、コミュニケーションとしての怪談の魅力に触れてみませんか。

<スケジュール>
12:45 - 受付開始
13:00 - 授業開始・導入
13:10 - 怪談って何?おばけ座クロストーク
13:50 - 怪談ワークショップ
14:50 - おわりに
15:00 - 授業終了


【授業コーディネーター】
山田卓哉
怪談といえば、
「稲川淳二さん!」
「設定は江戸時代で、恨みや祟りがベースのおどろおどろしい話」
という私のイメージが変わる授業でした。



怪談師・深津さくらさんから“そもそも怪談とは”から授業は始まりました。
おばけ座さんの怪談に対する定義は「超自然的な現象が関わる不思議な物語」とのこと。
「物語」というのがポイントです。



怪談という言葉が生まれる前、そして誕生、怪談ブームへと怪談の歴史を紐解く話がすすみます。
私が興味深かったのは、
怪談はもともと幽霊の話ではなく、きつねやたぬきが出てくる話だったということです。
(幽霊のイメージばかり抱いていました。)
天保(19世紀前半)に「怪談咄」という言葉が定着。
中国本の翻訳から、死人が霊になる話が広がったそうです!
その後、芸術として、あるいは民衆の奇譚として怪談ブームがおこります。
理由のわからないことは妖怪のせい、現代の科学では解明されていることも怪異として描かれます。



ときは流れ、明治になると政府の抑圧により、怪談や幽霊、妖怪は排除されます。
それに反抗するように作家や演劇家、噺家が怪談を表現していきますが、戦争によって怪談文化が無くなりました。
けれども、70年代のオカルトブームを経て、一般人にも怪談の門戸が開かれ、おばけ座の皆さんのような怪談師が増えているそうです。
怪談師の実話怪談蒐集の様子を、チビル松村さんが体験者との実際のやりとりを交えて話されました。



X(旧Twitter)には各地から実話が集まり、それを丁寧に聞き込み、これまでの怪奇現象とも重ねていくそうです。
真夜中に縁側に現れた幼い男の子の話、雑木林でケモノのにおいがしたと思ったらお揚げが盗まれてた話など、生徒さんを怪談の世界に引き込みます。
チビル松村さんは、怪談を人に話す際は「情景が浮かぶように伝えること」を大切にされているそうです。
深津さくらさんからも、廃校での収録後、ホテルに戻ると目から髪の毛が出てきた話が語られました。



生徒さんからは「収録現場の風向きは?」「その後、眼科に行かなかったのか」など、質問が次々に上がり興味が深まりました。
また、授業の最後には生徒さんからアルバイト先で不思議な声を聴いた話、誰かに守られている話など、鳥肌が立つようなエピソードも聴けました。



深津さくらさんからは「不思議だったこと」「怖かったこと」を家族や友だちと話してみてくださいと日常に怪談を取り入れるお誘いが。
誰かに不思議な出来事を話してみたくなるそんな気持ちを抱いて授業は終わりました。



レポート・写真:ひとみん

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

深津さくら / 怪談師

茨城県出身 兵庫県在住。 2018年より活動を開始。怪談最恐戦2023優勝。 語り手としての活動のほか、作家として単著『怪談びたり』、『怪談まみれ』を上梓。『ユリイカ』『ダ・ヴィンチ』等の文芸誌や新聞への寄稿、カルチャー誌『BRUTUS』にて〈深津さくらの実話怪異手帖〉連載などを行う。フジテレビ系列『セブンルール』、日本テレビ系列『スッキリ』に出演。 X Instagram ホームページ

おばけ座 / 怪談ユニット

伊勢海若、チビル松村、深津さくら、ワダの語り手4人と、ディレクターNZM110からなる怪談ユニット。 実話怪談を取材•蒐集し、語りや文章などで発表。 相互に語りあうコミュニケーションを軸にしながら、「怪談=怖い話」という観念を超えた怪談の現在地を探究している。 ホームページ YouTube X Instagram

今回の教室

ジユウノハコ

住所:〒453-0801
愛知県名古屋市中村区太閤3丁目7番76号

アクセス:名古屋駅よろ徒歩6分程

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愛知県名古屋市中村区に450坪の3階建てビルを丸っとリノベーションした、シェアオフィス・コワーキングスペース。
フリーランスのデザイナーやプログラマー、カメラマン、アートディレクターの他にも、デザイン会社、リノベーション会社、司法書士や一級建築士と幅広いプロフェッショナルが所属しています。
オフィスレンタルのほか、ドロップインの利用や会議室の利用も可能。