日常生活で「歩くこと」は当たり前の動作。
でも、意識せずに歩いていると、気づかないうちに姿勢が悪くなっていることがあります。
そんな普段の歩き方を見直し、美しい姿勢や歩き方を学ぶ授業が行われました。

今回の教室は、地下鉄砂田橋駅近くのレンタルスタジオ「Blanco」。
中に入ると壁一面に全身鏡があり、広々としたスペースでウォーキングのレッスンをするにはもってこいの教室です。

授業の先生は、ウォーキング講師であり、モデルの真実さんです。
真実さんは、高身長ですらりとした姿が印象的です。
さらに、初対面の相手でもすぐに打ち解けることができる、明るいお人柄です。



授業開始とともに、今回の授業コーディネーター・ひとみんからあいさつがありました。
ひとみん自身も過去に真実さんのレッスンを受け、習ったとおりに正しい姿勢で歩くことで自信がわき、まちの景色が変わった体験から、この授業を企画したとのこと。

つづいては、生徒さんたちの自己紹介が行われました。
ほとんどの生徒さんが、この授業を機に、美しく歩きたいという気持ちをもっていました。
「猫背など姿勢のクセが気になっている」「姿勢が変わると気分も変わるという体験をしたい！」と、期待を込めて話される方もいました。生徒さんは、レギンスなど、ウォーキングに適した服装で集まり、意欲や意識の高さが感じられました。



最後は、真実先生の自己紹介です。
真実先生は、もともと専業主婦で、お子さんのアレルギーをきっかけに料理研究家として活動していました。そこで、料理研究家の認知向上を目指し、ミセスコンテストに参加しました。
国内で準グランプリとなり世界大会まで進出し、3位の成績を収め、その後、ウォーキング指導のお仕事も始めました。
ウォーキングの技術は難しいものと捉えられがちですが、身体の使い方を理解し、少しのコツを覚えることで誰でも美しく歩くことができると、皆さんに伝えていました。

いよいよレッスン開始。

まずは、ストレッチからです。足の指を回したり反らしたりして入念に準備することで、とても歩きやすくなります。



つづいて、壁を背中につけて、先生から個別に正しい姿勢の確認を行っていきました。

いよいよウォーキングの実践練習です。
背筋を伸ばし、肩をリラックスさせることが重要で、下腹部に力をいれ、片足を前に大きく出し、かかとから着地することを意識します。体重が片足に乗ったら、もう一方の足を前に出し、同様にかかとから着地します。
“足の親指に意識を向けること”“体重移動を意識すること”が、よりスムーズな歩行につながると説明がありました。



生徒さんは実際に教わった歩き方で、一定の距離を歩く練習を行いました。
緊張していた生徒さんも、先生から、
「すごい！全然違います！」、「笑顔が素敵です！」、「そうです。いいですね！」
といったポジティブな言葉をかけられて、徐々に自信をもって歩くことができました。



また、応用として、横断歩道で信号待ちから美しく歩くシチュエーションや、スーパーでショッピングカートを押しながら、商品棚のスパイスを美しく取る動作など、楽しみながらレッスンがすすみました。



また、歩き方だけでなく美しい座り方も練習しました。
足をしっかり揃えて、やや斜めにずらすことにより、足が長く見えます。生徒さんは、自分の姿を鏡を見て、実感していました。



さいごに、先生が、一人ずつ歩き方を丁寧にチェックし、あっという間の1時間のレッスンが終了しました。

生徒さんからは、
「体幹を意識していなかったので引き上げることを意識したい」
「普段の歩き方を見直す良い機会になった」
「先生に明るく接していただいて安心できた」
と、みなさん笑顔で満足された様子で感想を話されていました。





真実さんは、
今回の授業のタイトル『あなたも素敵だけれど、私もステキ』の意味として、「日本人は褒められても謙遜してしまうけど、私が世界大会で出会った出場者は『あなた素敵ね。でも私もステキでしょ！』と、お互いを尊重する態度であったのは、とてもいいなと感じた。ぜひ皆さんも遠慮せず、私も素敵！ と思えば、人生もより華やかになるのではないでしょうか」と、話しました。



今回の授業は、日常生活に取り入れられるウォーキングを学ぶ貴重な機会となりました。これを機に生徒さんが正しい姿勢や歩き方で、ヘルシーに、そして自信を持ってステキな日々を送れるようになることを願っています。

レポート：河津一輝
カメラ：てつ