授業詳細

CLASS


400年続く工芸のまち・有松で、ものづくりとまちづくりの今を知ろう〜有松絞りに関わる人たちと新たな拠点「moss ARIMATSU」〜

開催日時:2025年05月18日(日) 10時00分 ~ 12時30分

教室:有松界隈

レポートUP

先生: 武馬 淑恵 / 有松関人案内所 所長/合同会社ありまつ中心家守会社

カテゴリ:【まちシル/まち歩き】

定 員 :15人

【参加費用】
お一人様:2,800円頂戴いたします(有松・鳴海絞会館の入場料、保険料含む)。※できるだけおつりのないようご用意いただき、集合時にお支払いください。

【集合場所】
名鉄名古屋本線「有松」駅 改札口
※授業開始15分前から受付を開始します。

【解散場所】
moss ARIMATSU

※当日はイヤホンガイドを使用します。ご自分のイヤホンをお持ちの方はご持参ください。
※申し込んだ授業をキャンセルされる場合、キャンセルポリシーに基づきキャンセル料が発生します。詳しくはこちらのQ&Aをお読みいただき、申し込み前に必ずご確認ください。
※本授業は、2025年5月16日(金)12時まで先着受付いたします。
まちシル」は「歩くまちには、何がある?」をキャッチコピーに、まちを知ることを楽しむまち歩き形式のプロジェクトです。身近にあるまちのおもしろさを、さまざまな視点から見つめます。

名古屋市緑区、伝統と新しい風が交差するまち「有松」。
名鉄「有松」駅から少し歩くと、江戸時代から続く旧東海道の町並みが今も美しく残り、絞問屋の建物や蔵が立ち並びます。有松は400年受け継がれている伝統工芸「有松絞り」のまちとして知られ、2019年には日本遺産にも認定されました。

伝統を守り続ける職人さんがたくさんいるエリアで、その中には伝統を受け継ぎつつも新しいことに挑戦される方や、新たにお店をオープンさせた方もいらっしゃいます。

今回のまちシルでは「ものづくり」と「まちづくり」に焦点を当てて、有松絞りの歴史や技術、作り手についてじっくり学び、新たに生まれたスポットも巡ります。まちに根付く絞りの文化や人々の営みを知りながら有松の町並みを歩いてみましょう。

案内してくれるのは、「有松関人案内所」と「ありまつ中心家守会社」の武馬淑恵(ぶま よしえ)さん。有松のまちや絞りの文化に魅了されたことをきっかけに、20年以上勤めた市役所を辞めてこのまちに飛び込まれた方です。仲間とともに有松の空き家活用やエリア活性化に携わり、2024年にはレンタルキッチン・レンタルスペースの「moss ARIMATSU」もオープンさせました。

まずは有松駅を出発し「有松・鳴海絞会館」へ。武馬さんに解説してもらいながら、映像や展示、職人さんの実演を通して有松絞りについて学びましょう。そして、200年以上続く絞り問屋「井桁屋」さんでずらりと並ぶ藍染の絞り生地を見せていただき、町並みの中で新しい挑戦を続けるアパレルブランド〈cucuri〉の直営店も見学。ここ数年でオープンした日本茶カフェ、花屋、うつわ屋と個性豊かなお店が立ち並ぶ3軒長屋も紹介します。

まち歩きの後半では、東海道の町並みを歩きながら昨年オープンした「moss ARIMATSU」へ向かいます。有松の未来をつくる場であり、小商いを応援する新たな地域の交流拠点です。武馬さんから「moss ARIMATSU」の立ち上げのことや「ありまつ中心家守会社」の活動について話をお聞きし、6月に開催される「有松絞りまつり」の見どころもひと足早くご紹介いただきます。

今回のまちシルは、有松絞りの奥深い世界に触れながら、まちの今をたっぷり知ることができる内容となっています。大切に受け継がれてきたものづくりの歴史や技術と、それを今に活かし未来へとつなごうとする人たちのことを知って、きっとあなたも有松のまちに魅了されるはず。

まち歩きが終わったあとも、ぜひ気になったお店を再訪したりカフェでひと息ついたりと、有松での時間をお楽しみください。

<当日のスケジュール> ※時間は目安です

9:45 受付開始
(集合場所:名鉄名古屋本線「有松」駅 改札口)

10:00 授業開始・オリエンテーション
     自己紹介タイム
     有松ってどんなまち?

10:20 まち歩きスタート!旧東海道を歩きます
(有松・鳴海絞会館→井桁屋→3軒長屋のお店→cucuri)

12:00 「moss ARIMATSU」到着・案内
・moss ARIMATSUの紹介
・ありまつ中心家守会社の活動
・有松絞りまつりの見どころ紹介

12:30 授業終了・解散(ランチやお買い物など自由にお楽しみください!)


【授業コーディネーター】
菅原 春香、水野由菜

夏の気配が近づく5月下旬、3週間後に「有松絞りまつり」を控えた有松にて、まちシルを開催しました。
参加者は老若男女あわせて9名で、これまでの有松でのまちシルすべてに参加してくださっている方や、友人に誘われて今回がまちシル初参加という方など、さまざまなバックグラウンドを持つ方々が集まりました!





先生は、有松エリアで4回目のご案内となる「ありまつ中心家守会社」の武馬淑恵さん。まずは有松駅に集合し、参加者さんを含めた自己紹介からスタート。有松の全体像がわかる大きな地図の前で、まちの概要を把握してから、風情の残る旧東海道へと向かいます。



最初に訪れたのは「有松・鳴海絞会館」。“有松絞り”の制作工程や、職人さんの現状を武馬さんの解説を交えつつ、映像や資料で学びました。その後、実際に絞りを手がける職人さんの実演を見学。
絞りの緻密さを間近で見る体験に、一同魅了されました。





続いて、創業1790年から有松絞りを製造・販売している老舗「井桁屋」さんへ。
絞会館で技術の奥深さに触れた直後に見る絞り布の美しさは格別でした。
お店では、夏に向けて浴衣を仕立てている方の姿も見られました。



その後は、ここ数年で新しくできた花屋さんやカフェなど、3軒長屋のお店をご紹介いただき、有松のまちの変化を感じたあと、産地のメーカーとデザイナーがタッグを組んで誕生したアパレルブランド「cucuri」さんのお店へ。
伝統的な絞り技術が、現代のデザインとしてスタイリッシュなお洋服になっていました。









旧東海道のまち並みをじっくり歩きながら、明治時代に建てられた古民家をリノベーションしたレンタルスペース「mossARIMATSU (モスアリマツ)」へと移動。



この日の「moss ARIMATSU」では、近くに工房を構えるアパレルブランド「OSOCU」さんがPOP UPを開催しており、実際にスペースがどのように使われているかも見ることができました。


最後は、武馬さんに有松での活動への想いや、現在進行中のプロジェクトについてお話しいただき、参加者の皆さんにまち歩きの感想もシェアしていただきました。




参加者の声としては、「なぜ今まで有松に来たことがなかったのかと思った。知人が遠方から来たときには有松を紹介したい」、「毎年(今回で4回目)参加しているけど、武馬さんの解説のおかげで少しずつ見えてくるまちの変化が面白い」といった感想が寄せられました。



まちシルのプログラム終了後も、美味しいご飯を食べたり、有松絞りの服や小物を購入したりと、有松の“伝統”と“今”をそれぞれに楽しむ時間が続いていました。




※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

武馬 淑恵 / 有松関人案内所 所長/合同会社ありまつ中心家守会社

有松絞りマニア。名古屋市職員として担当した有松・鳴海絞の振興がきっかけで、有松のまち・人と関わり、その魅力を伝える活動に携わる。未来のライフスタイルを考えるためのプログラム「アリマツアー」や、ものづくり文化に触れる体験型マーケット「アリマツーケット」を企画・運営。 有松関人案内所 ありまつ中心家守会社

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有松界隈

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絞りの町「有松」。江戸時代さながらの景観が今も広がっています。