授業詳細
CLASS

「みなと祭」は花火だけじゃない!聞いて、考えて、歩いて、踊って。〜地元の人と一緒に踊って港まちの魅力を知ろう〜
開催日時:2025年07月05日(土) 10時00分 ~ 12時30分
教室:港まち界隈
レポートUP
先生:
港まちづくり協議会 /
港の踊り好きのみなさん /
カテゴリ:【まちシル/まち歩き】
定 員 :15人
お一人様:1,000円頂戴いたします(保険料・浴衣クリーニング料を含む)。
集合時に現金でお支払いください。
【集合場所】
港まちポットラックビル
名古屋市港区名港1丁目19-23
【解散場所】
築地神社
名古屋市港区千鳥1丁目9-14
※浴衣は町内から無料でお貸しいただき、着付けも手伝ってくださいます。浴衣の透けが気になる方は、丈の長めのタンクトップ、キャミソール、ペチコートなどをご持参いただくと浴衣を快適に着ていただけます。
※神社の境内には、蚊が飛び始める頃です。蚊避け対策もお忘れなく。
※申し込んだ授業をキャンセルされる場合、キャンセルポリシーに基づきキャンセル料が発生します。詳しくはこちらのQ&Aをお読みいただき、申し込み前に必ずご確認ください。
※本授業は、2025年7月4日(金)12時まで先着受付いたします。
今回の舞台は名古屋市港区の築地口エリア。
約110年前に名古屋港が開港し、埋め立てによって生まれたまちです。「歴史は自分たちで作っていく」という考えのもと、地元の人々は生活やまちを形作ってきました。
そんな港まちで戦後に始まった「名古屋みなと祭」。
「みなと祭」と聞くと、なんとなく花火をイメージする人が多いかも知れませんが、もともとは地元のみなさんが敗戦から立ち上がり、まちを元気づけるために盆踊りを始めたことがきっかけなんだそう。
今も学区内の9町内が中心となって参加し、町内ごとに色とりどりの浴衣に身を包んで盆踊りを楽しみます。太鼓を叩いたり鐘を鳴らしたりと町内によって祭りのスタイルも違うのだとか!7月に入ると毎日のように踊りの練習が開催され、まちは祭りに向けて熱気が高まっていきます。
今回のまちシルは、祭りでまちが盛り上がりつつある7月上旬に開催。
先生として案内してくれるのは、「港まちづくり協議会(以下、まち協)」の大西さんと間宮さん、そして踊りが好きな地元の方々。まち協は「みなと祭」の会場となる築地口エリアを拠点に、住民と行政の協働によるまちづくりを行っている団体です。
まずは港まちポットラックビルに集合して、まち協のみなさんから「港まち」や「みなと祭」の概要についてお聞きします。お祭りの魅力や現状を知って、みんなでどんな関わりができるのかも考えてみましょう。
そして、懐かしい雰囲気のまちを歩いて築地神社に移動します。神社に着いたら浴衣を着て、特別に地元の方たちと一緒に盆踊りも体験させてもらいます。天気がよければ、神社の境内で大きな輪になって踊りましょう。
踊りが大好きで、暮らしに祭りが根づいている港まち。
この授業に参加したらきっと「港まち」や「みなと祭」のファンになるはず。魅力をたっぷり知って、ぜひ海の日(7/21月・祝)に開催されるお祭りにも遊びにいきましょう!
<当日のスケジュール>
9:45 受付開始(集合場所:港まちポットラックビル)
10:00 授業開始・自己紹介など
10:15 レクチャー&グループワーク
「港まち」「みなと祭」について知ろう
みんなで祭りの関わり方を考えてみよう!
11:00 移動しながらまち歩き
11:15 浴衣を着て踊ってみよう!
12:15 集合写真・振り返り
12:30 授業終了(解散場所:築地神社)
【授業コーディネーター】菅原春香
(写真/中村春奈、画像提供/港まちづくり協議会)
まずは「港まちづくり協議会(以下まち協)」さんの拠点である港まちポットラックビルに集合。盆踊りが楽しそうで気になっているという方、新しいことにチャレンジしてみたい方、港区在住だけどみなと祭のことはあまり知らないという方など年代も20代から60代まで幅広い方にご参加いただきました。

オリエンテーション後、まち協の大西さんより港まちやみなと祭のことについて話をお聞きしました。戦後の復興祭がきっかけとなり、毎年海の日になると港まちでお祭りが開催されるようになったそうです。

なんとなく花火大会のイメージがある方も多いかもしれませんが、実は踊りや屋形の曳き回しも必見です!町内ごとに屋形や浴衣が異なり、地元の人は7月に入ると毎日のように踊りの練習をしているそう。海の日の前日も地元の方はまちじゅうを踊りながら練り歩いていて、踊りを楽しみたい方はそちらの日もおすすめとのこと。
実際に地元の方からも話をお聞きしました。
戦後すぐから港で踊ってきたという真砂町内会の田畠さん。なんと86歳で今も現役です。子どもの頃から踊りが好きで、テスト勉強の隙にもこっそり踊っていたのだとか。

次に話をお聞きしたのは二号地西部町内会の新宮さん。この町内は三重県桑名市の日本一うるさいと言われる石取祭がルーツらしく、かねと太鼓を鳴らす賑やかさが特徴だそうです。

3人目は神頭町の柴山さん。屋形にカラクリ人形がついているのが特徴とのこと。子どもたちが曲に合わせて操り、太鼓の披露も行います。

活気があり長年に渡って愛されているみなと祭ですが、担い手不足の現実もあるそうです。そこで参加者のみなさんと地域の方でグループになり、一緒にお祭りについて話を聞いた感想や自分だったらどんな関わりができるのかを話し合いました。
・まずは観に行ってみる、友達を誘ってみる
・まちの人の想いを共有する
・踊り手として参加する
・屋形の改修に学生も関われたらよい
他にもいろんなアイデアが出て、話が途絶えないほどの盛り上がりでした。

そして次はまち歩きの時間です。ポットラックビルを出発して、次なる会場の築地神社を目指します。途中でお祭りのポスターを見つけたり、公園に屋形が置いてある姿を見たりと、まちの至るところでお祭りの匂いが感じられました。


歩くこと5分ほどで築地神社に到着!

地域の方にお借りした色とりどりの浴衣に身を包み、実際に踊ってみます。港区でしか踊られていないという「みなと区音頭」と、名古屋のお祭りでは定番の「大名古屋音頭」を教えていただきました。

みなと祭らしく灯台や花火を踊りで表現したり、「ヤー!」と声を合わせたり。初めは緊張している様子も見られましたが、少しずつ踊りを覚えて楽しくなっていき、空気が和らぎ一体感も生まれていきました。



あっという間に授業も終わりの時間となり、みなさんに一言ずつ感想を話していただきました。みなと祭のことを知らなかった方、知っていたけど行ったことがなかった方、行ったことがある方にも新たな魅力をお伝えできる時間になったのではないでしょうか。

その後、地域の踊りの練習会に参加してみたり、当日にお客さんや踊り手として参加したりと次の一歩につながった方もいました。また来年もまち協さんや港まちのみなさんとともに授業を開催できたらと思っているのでお楽しみに!
改めてご参加いただいたみなさん、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

レポート:菅原春香
カメラ:榊原あかね・菅原春香
先生

港まちづくり協議会 /
「なごやのみ(ん)なとまち」というコンセプトのもと、名古屋中、そして全国に誇れる「みんなの港まち」を目指して、地域の方々と進める「港まちづくり」に勢力的に取り組むまちづくり団体。 毎月開催しているマーケット「みなと土曜市」の実施や地域の情報誌「ポットラック新聞」の発行、港まちポットラックビル内で定期的に開催される展覧会の企画などを行なっている。(写真/伊藤成美) ホームページ Instagram

港の踊り好きのみなさん /
踊りが年中開催される港区の西築地学区。そこには踊りと祭りが大好きな、ちょっとシャイだけど世話焼きで魅力的な町内の人々が。港まちの人やみなと祭の魅力を知って欲しい。(写真/中村春奈、画像提供/港まちづくり協議会)
今回の教室
港まち界隈

住所:〒455-0037名古屋市港区名港一丁目19番23号
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約100年前、埋め立てにより誕生した名古屋の港まち。貿易港として栄えた歴史が漂う跳ね上げ橋や水族館などのレジャー施設、昔ながらの喫茶店まで、さまざまな風景が重なるまち。