授業詳細
CLASS
名古屋城天守閣から富士山は見えるか?
開催日時:2021年11月20日(土) 14時00分 ~ 15時30分
教室:名古屋城本丸御殿 孔雀之間
終了しました
先生:
種田祐司 / 名古屋城調査研究センター 調査研究員
カテゴリ:【城子屋/歴史】
定 員 :15人
※参加費:無料(別途名古屋城入城料500円が必要)
※名古屋城本丸御殿ミュージアムショップ前で受付します。
※2021年11月19日(金)12時00分まで先着順でお申し込みを受け付けます。
江戸時代の城郭の記録をまとめた「金城温古録」や、名古屋城築城時はもちろん本丸御殿復元でも用いられた木曽の木材、木曽の森を守ってきた山守の存在、金鯱の由来など、これまで城子屋ではさまざまな切り口から、名古屋の「城」と「まち」の関係性について学びを深めてきました。
今回の講座で取り上げるのは、1枚の古い絵図。名古屋城天守閣から四方の様子を描いたものです。
東方の猿投山と三国山の間には、白い山が描かれています。その横に記されているのは、「富士山」の文字。絵図のとおりなら、名古屋城天守閣から富士山が見えたということになります。
でも、現代の風景を思い浮かべると、遠く遠く離れた富士山が見えたとはにわかには信じられません。
講座では、名古屋城調査研究センターの調査研究事務員・種田祐司さんとともに、パソコンなども用いて真相を探ります。
近世史や尾張藩の歴史を専門とする種田さん。過去には、名古屋市博物館や蓬左文庫、秀吉清正記念館などで学芸員を務められた方です。
果たして、天守閣から富士山は拝めるのか。
絵図に描かれた光景が本当かどうか、確かめてみましょう!
【スケジュール】
13:30 受付
14:00 講座開始
15:30 終了
【主催】名古屋市(名古屋城総合事務所)
【運営】大ナゴヤ大学
【城子屋】
かつて「寺子屋」が、読み書き算盤を学ぶ地域に開かれた場であったように、名古屋城をまちに暮らす人たちの学びの場とするプログラムです。城やまちに関する知識を深められる、老若男女誰もが参加できる場をつくります。
【過去開催した講座】
・金鯱学事始め
・木曽の林業~伐木運材図会を中心に~
・名古屋城と木のはなし 〜城下町の礎となった森と山守〜
先生
種田祐司 / 名古屋城調査研究センター 調査研究員
専門は近世史、尾張藩について。過去には豊田市史編纂に携わる。名古屋市博物館、蓬左文庫、秀吉清正記念館にて学芸員を務めた後、現職に就任。
今回の教室
名古屋城本丸御殿 孔雀之間
住所:〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1−1
※教室は和室です
地図を見る
徳川家康の命によって建てられた、尾張徳川家の城・名古屋城。その一角をしめる本丸御殿は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として1615年(慶長20)に完成。1945年(昭和20)、空襲により残念ながら焼失し、永らく復元が待ち望まれてきました。幸いなことに、江戸時代の図面や記録、昭和戦前期に作成された実測図、古写真などが残されていたため、2009年(平成21)から復元工事を開始。第一級の史料をもとに、他では類を見ない正確さで忠実に復元を進めてきました。2018年(平成30)には、江戸幕府将軍家光の宿泊のために建造された最も格式が高い「上洛殿」や「湯殿書院」が完成し、その優美な姿を公開しています。