授業詳細
CLASS
面白がり屋、集まれ!商店街ツアーと空き店舗見学。~柴田商店街~
開催日時:2019年10月27日(日) 14時00分 ~ 15時30分
教室:279ステーション
レポートUP
先生:
鹿島国雄 / チーム279(つなげ隊)隊長
カテゴリ:【まちづくり】
定 員 :15人
※参加費:無料
※集合場所:279ステーション(〒457-0814 愛知県名古屋市南区柴田本通2丁目12)
※名鉄常滑線「柴田」駅 徒歩5分ほど
※商店街オープン(名古屋市商店街商業機能再生モデル事業)とは・・・商店街エリアの活性化を目指し、地域の人や建築家、新たに事業を始めようとしている人などが集まり、空き店舗の活用プランを考えるワークショップです。2018年より名古屋市が開催しています。
※10/12(土)の台風により、開催日を変更しました。開始時間も12日から変更になっていますので、ご注意ください。
商店街のひとたちとともに、空き店舗に新たな命を吹き込む。※集合場所:279ステーション(〒457-0814 愛知県名古屋市南区柴田本通2丁目12)
※名鉄常滑線「柴田」駅 徒歩5分ほど
※商店街オープン(名古屋市商店街商業機能再生モデル事業)とは・・・商店街エリアの活性化を目指し、地域の人や建築家、新たに事業を始めようとしている人などが集まり、空き店舗の活用プランを考えるワークショップです。2018年より名古屋市が開催しています。
※10/12(土)の台風により、開催日を変更しました。開始時間も12日から変更になっていますので、ご注意ください。
まちを変える挑戦をしませんか?
商店街の活性化を目的として、空き店舗を対象に魅力あるテンポを実際にオープンさせることを目指し、事業プランを作成するワークショップ「商店街オープン」(主催:名古屋市)が、2018年度からはじまりました。
昨年は、名古屋駅西銀座通商店街に「喫茶モーニング」が、笠寺観音商店街に「かさでらのまち食堂」、西山商店街では「ニシヤマナガヤ」がそれぞれ立ち上がりました。
大ナゴヤ大学でも、「名古屋駅西銀座通に新たにオープンした『喫茶モーニング』ができるまで」、「だれでもシェフになれる『かさでらのまち食堂』ができるまで。」と、立ち上げた想いをきく授業を実施しました。
2019度は、「堀田本町商店街(瑞穂区)」、「柴田商店街(南区)」の2商店街が舞台となります。「商店街OPEN 2019」の開始に先立って、商店街の方々の想いを聞き、商店街ツアーと空き店舗の見学会を開催します。
2商店街のうちの一つ「柴田商店街」は、名鉄常滑線柴田駅周辺と国道247号線沿いに位置する商店街です(66店舗)。
平成4年に周辺の発展会と合併し、広範なエリアを対象としています。コミュニティスペース「279(つなぐ)ステーション」を商店街で運営しており、地域の交流拠点・商店街の発信拠点となるよう精力的に活動しています。
対象となる物件は、こちら。(鉄骨造、築39年、利用可能床面積 約24㎡)
柴田商店街でおもしろいことを始めたい人、 新しい事業展開を考えている人、建築やデザインに興味のある人など、幅広くお待ちしてます。
【タイムスケジュール】
13:45 受付開始
14:00 授業開始、導入
14:05 商店街オープンとは?
14:25 柴田商店街の概要、応募の経緯など
14:45 商店街を巡る
15:05 商店街、対象物件見学
15:20 質問
15:30 終了・アンケート・写真
授業コーディネーター:大野嵩明
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堀田本町商店街は、以下のページから申し込みください。
面白がり屋、集まれ!商店街ツアーと空き店舗見学。~堀田本町商店街~
https://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/521
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【主催】
名古屋市
【企画・運営】
大ナゴヤ大学
立秋は過ぎたものの、
まだ暑さが残る10月最終週。晴天のもと、
「面白がり屋、集まれ!
商店街ツアーと空き店舗見学。
-柴田商店街-」が開催されました。
今回の授業は、
「商店街やまちについて考え、
これからの店鋪をつくる」をテーマに掲げる、
名古屋市主催のワークショップ
「商店街オープン
(名古屋市商店街商業機能再生モデル事業)」
のプレイベント。授業に先立ち、
生徒の皆さんやスタッフに加え、
ご同席いただいたアドバイザーの
皆さんにも自己紹介をしていただきました。
生徒さんも
柴田エリアになじみのある人をはじめ、
「商店街オープン」に関心を持つ人、
大学で都市計画や建築の講師を務めている人、
最近商店街に活気がなくて寂しく感じている人、
面白いことが始まりそうと
期待を抱いている人など、さまざまです。
さて、そもそも「商店街オープン」
とはどんな取り組みなのでしょうか?
授業の冒頭では、
名古屋市職員の竹本さんから、
「商店街オープン」の概要を説明いただきました。
開催期間は2019年11月から2020年2月まで。
各月1回ワークショップを実施し、
段階を踏んで空き店舗の活用方法や
活用コンセプトを深め、事業化に向けての
チームビルディングを行います。
説明にあわせて、
今回のアドバイザーの1人であり、
昨年度「商店街オープン」
笠寺観音商店街のワークショップに参加し、
現在は「かさでらのまち食堂」の
設計者兼食堂の運営責任者を務める
宮本久美子さんから、事例の紹介とともに、
ワークショップ経験者としての体験なども
お話しいただきました。
スライドとお話を通じて
実際のお店の様子に触れると、
わくわく度が増す気がしました。
余談ですが、
2018年度「商店街オープン」を通じて
オープンに至った3店舗
(喫茶モーニング、かさでらのまち食堂、
ニシヤマナガヤ)
は大ナゴヤ大学の授業や
はたらく課・しごとバー名古屋などでも
取り上げさせていただくなど、
とてもご縁があります。
店舗オープンに際して授業も行いましたが、
改めてお世話になっている場所が
どのように作られてきたのかを
耳にできる機会もなかなかないので、
とても興味深かったです。
続いて、今回対象となる空き店舗が位置する
柴田商店街について、
商店街理事長である冨田博行さんと、
今回の授業の会場である
「279(つなぐ)ステーション」を運営する
鹿島国雄さんに解説いただきました。
幹線道路を含めて広範囲に広がる柴田商店街は、
20年以上前には地域の防犯対策のために
街灯を整備したり、電柱の地中化を進めて
景観を整えたりといった取り組みが
進められていたそうです。
年間を通じてたくさんのお祭りやイベントが
催されているのも特徴で、
イベント当日には多くの人が
集まってにぎわっているとのお話でした。
こう聞くと
「活気があるまちじゃない」
と思われるかもしれません。
しかし鹿島さんはこう続けます。
「確かに季節のお祭りには、
多くの人に起こしいただいています。
ですが、露店の出店によって店先がふさがれ、
臨時休業せざるを得ないお店も少なくありません。
にぎわうことは喜ばしいことですが、
『特別なイベント』だけで
すべてが解決するということではないのです」
特別なときだけではなく、
毎日何かしらの理由から人が集まり、
集う人やものが自然とつながる場所を
つくりたいとの思いから立ち上げられたのが
「279ステーション」でした。
ここでは小学生向けの寺子屋や
放課後自習室、ダンス教室などが催されています。
鹿島さんは「279ステーション」では
今回の「商店街オープン」を通じて、
新しく立ち上がるであろう事業と連携しながら、
まちのゆるやかなつながりと
にぎわいを醸成していきたい
といった思いも語ってくださいました。
「空き店舗の活用」という言葉は
シンプルな聞こえですが、
その背景にはさまざまな課題が
置かれているのだと感じられます。
「自分になら何ができるだろう」
おそらく生徒のみなさんも
そんなことを考え始める中、
実際に商店街を歩いてみました。
大通り沿いには全国展開するチェーン店が
多く立ち並びますが、
その間をぬうように昔ながらの書店や
大衆食堂が残っているのも、
まちの歴史を思わせます。
今回の「商店街オープン」の対象店舗は1つですが、
まち歩きの中では他にもレトロな書体が印象的な
衣料品店や立派な構えのブティック、
昔ながらの小料理屋といった様相の店舗など、
さまざまな空き店舗を紹介してもらいました。
「使っていただける場所はたくさんあると思います」
と話す鹿島さんの言葉にも納得です。
ぐるりと商店街をめぐり、
いよいよ今回の「商店街オープン」で
対象となる空き店舗に到着です。
そこは柴田駅からもほど近い一角。
近隣には中華料理店があり、
道の向かい側には
小さなライブハウスがありました
(授業当日も、複数のコピーバンドによる
ライブイベントが催されていました)。
以前は、生花店を営まれていたそうで、
今でも店内にはドライフラワーや
ハーバリウムが置かれています。
生徒の皆さんは店内の様子から
水回りの構造、店舗のとなりにあるガレージの
使用についてなど、細かな点まで
いろいろと大家さんに質問されていました。
実際の店舗を目にして
想像力がかき立てられたのか
「ここに水道管が通っているなら水回りは……」
「あそこは柱がないから……」
と、リノベーションのアイデアも
その場でたくさん出てきました。
思い思いに交わす言葉もどこか弾んでいます。
うきうきわくわくとした表情を浮かべながら
279ステーションに戻ってから
今後の流れについての説明を受け、
質問タイムを経て授業を終えました。
授業後に個別に質問する生徒さんもいるなど、
熱心な生徒さんもいらっしゃいました。
授業の中で鹿島さんが口にした言葉が、
強く印象に残りました。
「私たちは、時おり大きな花火を打ち上げるのではなく、
小さな線香花火を365日絶やさないように
していきたいのです」
「1+1=2ではない、
もっと広がりのある仲間づくりができたらうれしいです」
「商店街オープン」を通じて
どんなものが生まれ、
商店街全体が変わっていくのか。
プログラムが修了する4ヶ月後が
楽しみになる授業でした!
写真・レポート:伊藤成美
まだ暑さが残る10月最終週。晴天のもと、
「面白がり屋、集まれ!
商店街ツアーと空き店舗見学。
-柴田商店街-」が開催されました。
今回の授業は、
「商店街やまちについて考え、
これからの店鋪をつくる」をテーマに掲げる、
名古屋市主催のワークショップ
「商店街オープン
(名古屋市商店街商業機能再生モデル事業)」
のプレイベント。授業に先立ち、
生徒の皆さんやスタッフに加え、
ご同席いただいたアドバイザーの
皆さんにも自己紹介をしていただきました。
生徒さんも
柴田エリアになじみのある人をはじめ、
「商店街オープン」に関心を持つ人、
大学で都市計画や建築の講師を務めている人、
最近商店街に活気がなくて寂しく感じている人、
面白いことが始まりそうと
期待を抱いている人など、さまざまです。
さて、そもそも「商店街オープン」
とはどんな取り組みなのでしょうか?
授業の冒頭では、
名古屋市職員の竹本さんから、
「商店街オープン」の概要を説明いただきました。
開催期間は2019年11月から2020年2月まで。
各月1回ワークショップを実施し、
段階を踏んで空き店舗の活用方法や
活用コンセプトを深め、事業化に向けての
チームビルディングを行います。
説明にあわせて、
今回のアドバイザーの1人であり、
昨年度「商店街オープン」
笠寺観音商店街のワークショップに参加し、
現在は「かさでらのまち食堂」の
設計者兼食堂の運営責任者を務める
宮本久美子さんから、事例の紹介とともに、
ワークショップ経験者としての体験なども
お話しいただきました。
スライドとお話を通じて
実際のお店の様子に触れると、
わくわく度が増す気がしました。
余談ですが、
2018年度「商店街オープン」を通じて
オープンに至った3店舗
(喫茶モーニング、かさでらのまち食堂、
ニシヤマナガヤ)
は大ナゴヤ大学の授業や
はたらく課・しごとバー名古屋などでも
取り上げさせていただくなど、
とてもご縁があります。
店舗オープンに際して授業も行いましたが、
改めてお世話になっている場所が
どのように作られてきたのかを
耳にできる機会もなかなかないので、
とても興味深かったです。
続いて、今回対象となる空き店舗が位置する
柴田商店街について、
商店街理事長である冨田博行さんと、
今回の授業の会場である
「279(つなぐ)ステーション」を運営する
鹿島国雄さんに解説いただきました。
幹線道路を含めて広範囲に広がる柴田商店街は、
20年以上前には地域の防犯対策のために
街灯を整備したり、電柱の地中化を進めて
景観を整えたりといった取り組みが
進められていたそうです。
年間を通じてたくさんのお祭りやイベントが
催されているのも特徴で、
イベント当日には多くの人が
集まってにぎわっているとのお話でした。
こう聞くと
「活気があるまちじゃない」
と思われるかもしれません。
しかし鹿島さんはこう続けます。
「確かに季節のお祭りには、
多くの人に起こしいただいています。
ですが、露店の出店によって店先がふさがれ、
臨時休業せざるを得ないお店も少なくありません。
にぎわうことは喜ばしいことですが、
『特別なイベント』だけで
すべてが解決するということではないのです」
特別なときだけではなく、
毎日何かしらの理由から人が集まり、
集う人やものが自然とつながる場所を
つくりたいとの思いから立ち上げられたのが
「279ステーション」でした。
ここでは小学生向けの寺子屋や
放課後自習室、ダンス教室などが催されています。
鹿島さんは「279ステーション」では
今回の「商店街オープン」を通じて、
新しく立ち上がるであろう事業と連携しながら、
まちのゆるやかなつながりと
にぎわいを醸成していきたい
といった思いも語ってくださいました。
「空き店舗の活用」という言葉は
シンプルな聞こえですが、
その背景にはさまざまな課題が
置かれているのだと感じられます。
「自分になら何ができるだろう」
おそらく生徒のみなさんも
そんなことを考え始める中、
実際に商店街を歩いてみました。
大通り沿いには全国展開するチェーン店が
多く立ち並びますが、
その間をぬうように昔ながらの書店や
大衆食堂が残っているのも、
まちの歴史を思わせます。
今回の「商店街オープン」の対象店舗は1つですが、
まち歩きの中では他にもレトロな書体が印象的な
衣料品店や立派な構えのブティック、
昔ながらの小料理屋といった様相の店舗など、
さまざまな空き店舗を紹介してもらいました。
「使っていただける場所はたくさんあると思います」
と話す鹿島さんの言葉にも納得です。
ぐるりと商店街をめぐり、
いよいよ今回の「商店街オープン」で
対象となる空き店舗に到着です。
そこは柴田駅からもほど近い一角。
近隣には中華料理店があり、
道の向かい側には
小さなライブハウスがありました
(授業当日も、複数のコピーバンドによる
ライブイベントが催されていました)。
以前は、生花店を営まれていたそうで、
今でも店内にはドライフラワーや
ハーバリウムが置かれています。
生徒の皆さんは店内の様子から
水回りの構造、店舗のとなりにあるガレージの
使用についてなど、細かな点まで
いろいろと大家さんに質問されていました。
実際の店舗を目にして
想像力がかき立てられたのか
「ここに水道管が通っているなら水回りは……」
「あそこは柱がないから……」
と、リノベーションのアイデアも
その場でたくさん出てきました。
思い思いに交わす言葉もどこか弾んでいます。
うきうきわくわくとした表情を浮かべながら
279ステーションに戻ってから
今後の流れについての説明を受け、
質問タイムを経て授業を終えました。
授業後に個別に質問する生徒さんもいるなど、
熱心な生徒さんもいらっしゃいました。
授業の中で鹿島さんが口にした言葉が、
強く印象に残りました。
「私たちは、時おり大きな花火を打ち上げるのではなく、
小さな線香花火を365日絶やさないように
していきたいのです」
「1+1=2ではない、
もっと広がりのある仲間づくりができたらうれしいです」
「商店街オープン」を通じて
どんなものが生まれ、
商店街全体が変わっていくのか。
プログラムが修了する4ヶ月後が
楽しみになる授業でした!
写真・レポート:伊藤成美
先生
鹿島国雄 / チーム279(つなげ隊)隊長
柴田商店街では事業関連担当。名古屋市商店街振興組合連合会青年部副部長として市内商店街の若手との交流も多数。柴田商店街の新チャレンジとして2016年オープンした「279ステーション」の隊長として試行錯誤を繰り返して悪戦苦闘中。
今回の教室
279ステーション
住所:〒457-0814 愛知県名古屋市南区柴田本通2丁目12
※名鉄常滑線「柴田」駅 徒歩5分ほど
地図を見る
地域の人と人、人と物をつなげる~名古屋市南区まちづくり・コミュニティレンタルスペース.。