授業詳細

CLASS


面白がり屋、集まれ!商店街ツアーと空き店舗見学。~堀田本町商店街~

開催日時:2019年10月27日(日) 10時00分 ~ 11時30分

教室:堀田本町商店街内 空き店舗

レポートUP

先生: 渡邊鉅基 / 堀田本町商店街振興組合 理事長
小林 貴 / 堀田本町商店街振興組合 副理事長 

カテゴリ:【まちづくり】

定 員 :15人

※参加費:無料
※集合場所:堀田本町商店街内 空き店舗(〒467-0862名古屋市瑞穂区惣作町一丁目27番地(「寿司 森島」の隣))

※商店街オープン(名古屋市商店街商業機能再生モデル事業)とは・・・商店街エリアの活性化を目指し、地域の人や建築家、新たに事業を始めようとしている人などが集まり、空き店舗の活用プランを考えるワークショップです。2018年より名古屋市が開催しています。

※10/12(土)の台風により、開催日を変更しました。開始時間も12日から変更になっていますので、ご注意ください。
商店街のひとたちとともに、空き店舗に新たな命を吹き込む。

まちを変える挑戦をしませんか?

商店街の活性化を目的として、空き店舗を対象に魅力ある店舗を実際にオープンさせることを目指し、事業プランを作成するワークショップ「商店街オープン」(主催:名古屋市)が、2018年度からはじまりました。

昨年は、名古屋駅西銀座通商店街に「喫茶モーニング」が、笠寺観音商店街に「かさでらのまち食堂」、西山商店街では「ニシヤマナガヤ」がそれぞれ立ち上がりました。

大ナゴヤ大学でも、「名古屋駅西銀座通に新たにオープンした『喫茶モーニング』ができるまで」、「だれでもシェフになれる『かさでらのまち食堂』ができるまで。」と、立ち上げた想いをきく授業を実施しました。

2019年度は、「堀田本町商店街(瑞穂区)」、「柴田商店街(南区)」の2商店街が舞台となります。「商店街オープン2019」の開始に先立って、商店街ツアーと空き店舗の見学会を開催します。また、商店街の方々の想いを聞く時間もあります。

2商店街のうちのひとつ「堀田本町商店街」は、名鉄本線堀田駅からすぐに位置し、周辺にはブラザーなどの工場が立ち並ぶ、地域住民密着型の商店街です(30店舗)。



コミュニティの中心的役割を担っていた老舗の喫茶店が廃業したこともあり、地域住民の集う場所が不足しているのだとか。

対象となる物件は、こちら。(木造、築約70年、利用可能床面積 82.14㎡)



堀田本町商店街でおもしろいことを始めたい人、 新しい事業展開を考えている人、建築やデザインに興味のある人など、幅広くお待ちしてます。


【タイムスケジュール】
9:45 受付開始(空き店舗)
10:00 導入
10:05 商店街オープンとは?
10:25 堀田本町商店街の概要、応募の経緯など
10:40 商店街、対象物件見学
11:20 質問(空き店舗)
11:30 終了・アンケート・写真

授業コーディネーター:大野嵩明

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柴田商店街は、以下のページから申し込みください。

面白がり屋、集まれ!商店街ツアーと空き店舗見学。~柴田商店街~
https://dai-nagoya.univnet.jp/subjects/detail/520
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【主催】
名古屋市 

【企画・運営】
大ナゴヤ大学
名古屋の南部に位置する、
堀田本町商店街。
名鉄や地下鉄の堀田駅から
歩いてすぐの場所にあり、
交通の便のよい商店街です。

名古屋市の事業として行っている、
空き店舗活用による商店街の活性化を
目指すためのワークョップである
「商店街オープン
(名古屋市商店街商業機能再生モデル事業)」
の対象となっているこの商店街。

そのワークショップに先立ち、
商店街を知るための街歩きと、
空き店舗を実際に見てみよう
という授業が行われました。



今回の対象の空き店舗は
商店街のほぼ中央に位置する、
築約70年の木造の一軒家で、
つい最近までおばあさんが住んでいたそうです。

授業に参加された生徒さんの中には
近所に住んでいて、自転車でやってきた方、
空き店舗や商店街活性化に興味のある方、
建築の仕事をされている方など、
様々な方々が参加されていました。



さらに、商店街OPENの担当をされている
名古屋市職員の方、すでに他の商店街で
活動されているアドバイザーの方々、
そして堀田本町商店街振興組合の方など
様々な立場の人が一斉に空き家に集まり、
とても賑やかな雰囲気の中、
授業がスタートしました。

まずは、授業の初めとして
11月からワークショップを予定している
「商店街オープン」の概要について、
名古屋市職員の竹本さんからご説明をしていただきました。



商店街オープンは
今年で2年目となるワークショップで、
商店街活性化のアイデア出しから、
事業プランやチームづくりの流れなどを、
昨年の事例も交えつつ紹介していただきました。

つづいて、
他の商店街ですでに活動されている方々から、
自身の商店街活性化の経験をもとに
アドバイザーとしてお話をしていただきました。

円頓寺商店街のまちづくりに取り組む
「ナゴノダナバンク」の市原さんと、
斎藤さん、藤田さんのお話では、
商店街の活性化には、
ずっとそこに関わってくれる人が必要という事、
もともと商店街にいる人と、
外から人が入ってきた人が一緒に活性化に
取り組むことにより良い循環が生まれた
という経験談も話されていました。





また、笠寺観音商店街で
活動されている宮本さんからは、
自身の商店街にお店をオープンするまでの
経緯をお話しされて、
お店をオープンするまでに、
みんなで話し合ったり考えること
自体も楽しかった話や、
これから取り組もうとしている活動
についてもお話しされていました。

そして、今回の空き店舗の舞台である
堀田本町商店街組合の渡邊さんと小林さんから、
昔の写真をプロジェクターに写しながら、
商店街の歴史や現状について、お話をしていただきました。



堀田本町商店街は
全盛期の頃は80店舗程あったそうですが、
店主の高齢化などにより、
現在はもう半分以下に減ってしまったそうです。
特に今まで商店街の憩いの場であった老舗の
喫茶店「シューカドー」が閉店してしまい、
地域の人が集まる場がなくなってしまったということ。

そこで今回の空き家をコミュニティーとして
何らかの形で活用できないか
と考えていると話されていました。

ご高齢でありながらも商店街組合の
理事長をされている渡邉さんからは、
戦後の生活や伊勢湾台風を堀田本町商店街と
一緒に経験されてきたことを話されていました。

「若いみなさんが力を結集して空き家を活用し、
商店街に人が集まってくれるように
なってもらえればいい」と、
お話を聞く生徒さん達に期待の言葉をかけておられました。



つづいては実際に、
空き家物件内をみなさんに見学してもらいました。

空き家の中はもともと衣服の仕立て屋として
長年やってきたそうで、築約70年ということもあり、
所々に昭和の民家らしいレトロな雰囲気がありました。

生徒さん達は空き家の様々な場所で
写真を撮ったり、長年使われてきた扉など
様々な箇所観察していました。



二階にも上がって外を眺めみたり、
「すりガラスがレトロでいい!」、
「年季を感じる」、
「天井の梁がすごいね、
そのまま活かせるといいよね」などと、
会話も楽しまれていました。



その後は空き家から外に出て、
堀田本町商店街の端から端までを一周する形で
街歩きを行いました。

街歩きの道中にはマンション建設予定の更地、
老舗の和菓子店、最近閉店したクリーニング店など、
小林さんの説明を交えつつ見ていきました。

また、商店街の道路はもともと対面通路だったそうで、
現在は安全面の観点から一方通行の
コミュニティー道路になったといったお話をされていまいた。



理事長の渡邉さんも一緒に歩きながら
生徒さんの質問に答える形で、
建物を指差して丁寧に解説していただきました。



空き家に戻ってからは質問タイムです。
生徒さんの質問に対して、
小林さんやアドバイザーの方が回答をしていきました。

商店街オープンの企画をするにあたって
商店街の人達の反応は?という質問に対して、
組合で話し合った人のなかでは
前向きに考えている人がほとんどという事や、
民泊はできそうか?という質問に対しては、
観光資源がないので難しいかもしれないが、
民泊を運営する人自体が魅力的であれば、
その人に会いに来る人も出てくるので、
運営する人次第などなど、
様々な質問と回答が交わされました。



授業の最後として商店街組合の小林さんが、
「なんの特色もない商店街だけど、
なにか色をつけていきたい。
少しでも多くの人に興味をもってもらえて、
堀田本町商店街を活性化できたらいいと思います」
と締めの言葉として話されていました。

授業が終わってからも、
生徒さん達は名古屋市の担当の方に、
申込みの詳細を訪ねていたり、
アドバイザーの方に、より詳しい経験談を聞いてみたり、
今回の授業に参加して自身が
商店街での空き家活用に対する想いを、
生徒さん同士で話しあっている様子も伺えました。

堀田本町商店街の活性化の活動は
これから始まっていきますが、
今回多くの生徒さんに興味をもって
参加いただいたので、
期待値としては高いように思えます。

生まれ変わった空き家が
商店街の中や外の人達からも、
話題になるような場所になってくれることを願います。




レポート:河津 一輝
写真:北原 早知子

※写真をクリックすると拡大します。


 

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先生

渡邊鉅基 / 堀田本町商店街振興組合 理事長

昭和16年名古屋市瑞穂区生まれ。同志社大学卒業後、株式会社ナガサキヤを経て昭和42年に家業である喫茶シューカドー入社。以後平成30年10月の閉店まで地域の憩いの場として親しまれる。現在は商店街や地域の活性化の為精力的に活動中。堀田本町商店街振興組合 理事長、元・瑞穂区商店街組合連合会会長。

小林 貴 / 堀田本町商店街振興組合 副理事長 

昭和49年名古屋市瑞穂区生まれ、愛知大学卒。平成29年度より堀田本町商店街振興組合の活動に本格的に参加。また特定非営利活動法人なごや地域活性化推進協議会を設立し、メンバーと共に商店街や近隣の専門学校等と連携し様々な地域貢献活動を行っている。堀田本町商店街振興組合 副理事長、なごや地域活性化推進協議会 理事長。

今回の教室

堀田本町商店街内 空き店舗

住所:〒467-0862
名古屋市瑞穂区惣作町一丁目27番地
(「寿司 森島」の隣)
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商店街オープン2019で活用される空店舗